うさぎを飼育している人の中には、うさぎの飲み水で悩んでいる人も少なくないようです。
ひとつの例をあげると、うさぎの食欲がないので、栄養の心配もあって、水で薄めた牛乳を与えたことがあったそうです。
飲んだのはいいのですが、今度は水を全く飲まなくなってしまったそうです。
それ以降、うさぎは牛乳ばかり欲しがるようになったんだそうです。
うさぎに牛乳というのはどうなのでしょうか。
うさぎは牛乳を良く飲みます。
一方で、元気なのはいいのですが、中には下痢をするうさぎもいるようです。
人間にも牛乳を飲んで下痢をするという人も少なくないようですから、うさぎとまったく一緒だと言えるでしょう。
今回は、うさぎに牛乳を与えていけない理由についてをご紹介します。
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うさぎと牛乳
うさぎにとって飲み物としての牛乳はどうなのでしょうか。
うさぎに牛乳はNGという人も少なくないようです。
牛乳には乳糖が含まれていることがよく知られています。
うさぎに牛乳はNG?
うさぎは、牛乳に含まれているほ乳糖を消化（分解）することができません。
また、牛乳に含まれるタンパク質や脂肪、炭水化物もうさぎのエサとはならないことがわかっているのです。
牛乳をうさぎの栄養補助と考えるより、消化機能のバランスを崩す異物と考えた方がよいのは間違いないようです。
飲み水に切り替える
まずは、うさぎに通常のエサ（乾草やペレット）に慣れさせることが肝心です。
喉が渇けばうさぎも水を飲みたくなります。
そのときに牛乳ではなく、水を与えるようにしましょう。
水分は飲み水からという生活習慣に切り替えていかなければいけません。
うさぎとヨーグルト
下痢をしたうさぎにはヨーグルトが効果があると言われていました。
しかし、最近では牛乳と同様の理由で、専門家の間でも疑問視する人が増えているようです。
正常なうさぎの消化システムは、新鮮な牧草などの繊維質量と水分量が適しているということです。
ですから、盲腸内の善玉菌の作用でうまく吸収されるのです。
人間の栄養素の吸収過程とは全く異なっているので、人間に良い牛乳やヨーグルトが、うさぎにとって良いわけではないということですね。
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特別に与える飲み物
うさぎに多いのが毛球症で、これは飲んだ毛が消化器内に停滞する病気です。
この症状が出たうさぎは、パイナップルジュースが効果的と言われてきました。
実際に今でも実践している人が多いようですが、実はこれは最近では間違いとされているのです。
うさぎの皮膚や口内粘膜に害を及ぼすことがわかっているので、与える場合には注意が必要です。
離乳前の子うさぎはどうしたらいい？
親うさぎが育児放棄したような、離乳前の子うさぎには何を与えたらいいのでしょうか。
離乳が終わっていない状態の子うさぎを飼うことになった場合です。
うさぎの母乳は非常に栄養価が高いものです。
子うさぎは丈夫に生きていくために必要な養分を母乳から得ているのです。
現状、子うさぎ用のミルクは販売されていないので、ペットショップで売られているヤギのミルクで代用しましょう。
ヤギのミルクがなく、子猫用のミルクを使用する場合でしたら、粉末ミルクを猫の場合よりも2～3倍の濃く作ります。
ミルクは38℃程度に温めましょう。
そこで、できれば2時間おきにミルクを与えるようにします。
また、このとき牛乳は禁物です。
子うさぎは下痢をしやすいので、その場合は粉末の乳酸菌を少し牛乳に溶かして与えると良いでしょう。
ミルクというと牛乳という先入観がどうしてもあるのですが、うさぎにとっては有害以外の何物でもないようです。
与えるときは薄めて与えたらいいのでは？という考えもありますが、それでも牛乳に慣れてしまうと危険です。
うさぎは一途なところがあって一度与えたものをずっと欲してしまうのです。
場合によっては他の飲み物を飲まずに死んでしまうことがあるということですから、うさぎもガンコですね。
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