一頃は下痢をしやすいうさぎにはヨーグルトが効果があると言われていました。
しかし、昨今では牛乳と同様の理由によってその効果が疑問視されるようになりました。
ヨーグルトはうさぎにとって効果があるという声と、デメリットも指摘されています。
今回は、うさぎのヨーグルトの与え方について、栄養についてなどをご紹介します。
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うさぎの消化システムはどうなってる
正常なうさぎの消化システムは、新鮮な牧草などの繊維質量と水分量が適していて、盲腸内の善玉菌の作用でうまく吸収されるようになっています。
人間の栄養素の吸収過程と全く異なているので、人間に良いとされる牛乳やヨーグルトが、うさぎにとって良いわけではないということも理解しておきましょう。
うさぎの消化系の菌類バランスは、餌の質や水分量で刻々と変化していきます。
低繊維質で高淡白、高タンパク質の餌をとっている飼いうさぎは、正常な消化菌の活動を抑えていて、将来どのような悪影響が及ぶかわからないのです。
ヨーグルトの場合は、含まれている乳酸菌がうさぎの善玉菌を助けるという考え方がありました。
しかし、人間の善玉菌とうさぎの場合では違うのです。
実際には健康なうさぎの胃は酸性が強くなっていて、乳酸菌はそこで死滅してしまい、ヨーグルトに含まれている乳酸菌には効果がないとされているのです。
実際には専門家が言っていることなので間違いのないことだと思いますが、じっさいにうさぎにヨーグルトを与えて便秘が治ったという声もたくさん聞かれます。
もっとも、あげすぎると軟便になったり下痢になったりするということですから、何事も与えすぎには気をつけなくてはいけません。
下痢で弱ったうさぎ
下痢などで弱ったうさぎは一時的に胃の酸が弱まります。
その場合、ヨーグルトの乳酸菌が腸まで届くとされていて、弱っている胃腸を助ける整腸作用が期待されます。
このことを考えるとうさぎにとってヨーグルトもきちんと効果があるということですね。
うさぎが主食とする植物は非常に硬い細胞壁で覆われています。
そのため、一度では消化できないことが多いのです。
うさぎはまだ栄養を含んでいる自分の糞から再吸収するべく食べることがあるのです。
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乳酸菌の効果がすごい
うさぎにヨーグルトは必要なのかということに結局はいきついてしまうのですが、たまに食べさせるのはいいでしょう。
もっとも、積極的にあげる必要はないでしょう。
うさぎは本来、野草を食べるだけでも生きていける動物です。
それでも、人間に飼われることによって、ペットフードが開発され、うさぎによりよい必要な栄養成分が研究されてきました。
それを食べさせることによってうさぎの寿命が飛躍的に伸びたのです。
野生のうさぎの実に倍の寿命を実現しているというのですからすごいですね。
ですから、うさぎにおやつとしてメロンをあげるのと同じようにヨーグルトも考えたほうがいいでしょう。
人間にヨーグルトの整腸作用があるように、うさぎにも効果があるのかということですが、あるとも言えるし無いとも言えるようです。
しかし、うさぎがヨーグルトをペロペロなめてくれるのは見ていると和みますね。
そして、うさぎにヨーグルトは必ずしも必要ではないようです。
与えすぎて下痢になることもあるようですし、反対に便秘になることもあるかもしれません。
そんなときは水分をしっかり取るようにしてあげましょう。
ヨーグルト自体うさぎには無害です。
そして、気をつけなくてはいけないのが与えすぎですね。
栄養が豊富
ヨーグルトに含まれている乳酸の他にもビタミン類、菌体外多糖などがあり、体内で重要な働きをしてくれるものです。
乳酸は腸内のpHを下げてくれます。
悪玉菌が繁殖しにくい環境にしてくれますから、生産されたビタミンは腸管から吸収され私たちの栄養となるのです。
うさぎにとってどうかというと、人間ほどの効果は残念ながら期待できません。
しかし、不思議なことにうさぎはヨーグルトを好んで食べるのです。
昔からヨーグルトは健康によい食べ物として重用されてきました。
うさぎにとっても人間にとっても、まだ特定されていない乳酸菌生産物質が隠れた働きをしているのかもしれませんね。
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