うさぎアレルギーが発症すると、目が痒くなったり、くしゃみが出たり、全身が痒くなったりと、様々な症状がひき起ります。
うちはうさぎを5匹飼っていますが、夫がうさぎアレルギーを発症してしまい、発症した当初は喘息になって息が苦しくなって眠れなくなったり、背中が痒くなってかきすぎて血が出たりと大変でした。
今はアレルギー対策をして、夫のアレルギー症状もおさまり、うさぎも手放すことなく無事に飼うことができています。
今回は、うさぎのアレルギーの原因、症状、検査方法、対処法についてご紹介します。
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うさぎアレルギーの原因
アレルギーとは、体内に入ってきた物質に対して、体が過剰に反応してしまうことをいいます。
本来は反応しなくていいものを、過剰に反応して攻撃してしまうことで、体が痒くなったり、くしゃみをしたりして反応を出してしまいます。
この過剰反応を起こすのは、持って生まれた体質と環境で変わります。
うさぎアレルギーの主な原因は、以下のものがあります。
・毛が飛び散る
・唾液
・フン
・ダニノミ
この4つの原因がアレルゲンだと考えられます。
唾液やフンは掃除でかなり清潔に保て、ダニノミも駆除をすれば問題ありません。
もっとも厄介なのは毛が空気中に飛び散ったり、カーペットの隙間に入り込むことで、体に付着したり、体内に入り込んだりすることです。
うさぎアレルギーを持っている人は、ほとんどの人がこの毛にアレルギー反応を起こすとされています。
うさぎアレルギーの症状
・目の痛み、充血、腫れあがる、涙が出る
・喉の痛み、イガイガする、ぜーぜーと息が苦しい
・鼻水が出る、鼻が痒い、くしゃみ
・皮膚が痒くなる、赤くなる、湿疹ができる、じんましん、乾燥してフケが出る
このほかにも、胸が苦しくなったり、唇がカサカサしたりといったアレルギー症状が出る場合があります。
アレルギー症状の出方は人によってさまざまです。
うちの夫の場合は、まず肌が痒くなって赤い部分がぽつぽつ出てきたと思ったら、夜中にぜーぜーと酷く息苦しくなりました。
あまりに酷い息苦しさで、それで何らかのアレルギーではないかと疑ったのがきっかけです。
うさぎアレルギーの検査方法
うさぎを飼ったはいいものの、アレルギーが出て山に放したなんて話も聞くので、飼う前に必ずアレルギー検査を受けておきましょう。
アレルギーの検査方法にはいろいろありますが、うさぎアレルギーを特定するためには、プリックテストかRASR検査がおすすめです。
プリックテスト
プリックテストは皮膚に小さな穴をあけて、そこにアレルゲンを流し込み、わざとアレルギーが出るかを確認する検査方法です。
よくあるパッチテストは2~3日検査結果がでるのにかかりますが、プリックテストは20分ほどで結果がわかるので、検査したその日にアレルギーがあるかどうかがわかります。
とくにプリックテストは動物のアレルギー反応を見分けるときに使用されるので、うさぎのアレルギーの場合もプリックテストがおすすめです。
アレルギー反応がある場合は、皮膚が赤くなったり、痒くなったりという症状が表れます。
検査費用は一つのアレルゲンごとに400円ほどで、通常何項目か調べるので2000円~4000円ほどかかります。
すでにアレルギーが起きていて、治療が必要だと判断された場合は保険適用になり、医療費が安く抑えられます。
RAST検査
RAST検査は、何らかのアレルギーを特定したいという場合に用いられます。
うさぎを飼いたいのでアレルギーがあるかどうか調べたいという場合は、特定ができるRAST検査がおすすめです。
一つのアレルゲンに限って詳しく検査できるので精度が高く、7段階評価でどのくらいアレルギー反応が出るのかがわかります。
ちなみ夫は、RAST検査でうさぎアレルギーがクラス4でした。
クラス2からアレルギー陽性となるので、まあまあ高い数値ですね。
クラス4でだいたい半数の確率でアレルギーを発症します。
費用はRAST検査は1回13項目までは保険が適用されるので、13項目検査をする人が多いです。
病院の診察代も含めて、保険適用で1回5000円ほどの費用で検査をすることができます。
アレルギーは急におこる
アレルギーが今は出ていない場合でも、アレルゲンが体内に潜んでいるということは十分あります。
いままでは大丈夫だったのに、今年から急に花粉症になったという話は、体内に眠っていたアレルゲンが反応してしまったということです。
そのため、うさぎを飼っていていままでは大丈夫だったのに、最近急に体が痒かったり、目が赤くはれたりというアレルギー反応が出る場合があります。
そのようなアレルギー反応を未然に防ぐためには、アレルゲン反応を高めないように、まずは自分にアレルギー反応がどのくらいあるかを検査しておきましょう。
アレルギー反応が高ければ、部屋を掃除したりアレルギー物質を少なくしたりといった、対処をしていかなくてはなりません。
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うさぎアレルギーの対処法
うちの夫は、以前はうさぎアレルギーではありませんでしたが、わたしと結婚してからうさぎと接触していくうちに、3年でアレルギーを発症しました。
もともとうさぎアレルギーがあったのに、接していくことでアレルゲンが増加したのが原因です。
うさぎを手放すことはしたくなかったので、アレルギー物質をなんとかるすから!という約束で、今も無事にうさぎと一緒に暮らすことができています。
夫のアレルギーは落ち着いていて、最初のころは息が苦しく眠れないほどでしたが、今はたまにくしゃみをする程度まで下がっています。
うちでやっているうさぎアレルギー対策は以下の方法です。
基本の手洗いを忘れない
基本中の基本ですが、うさぎに触った後、うさぎの道具を触った後は、石鹸で手洗いを必ずしましょう。
しなければ、自分が家じゅうにアレルゲンを運んでしまうことになります。
その手で料理をしようものなら、アレルギー物質を体内に取り入れてしまうことになります。
手洗いは30秒以上、しっかり確実に行いましょう。
とにかく掃除
どんなアレルギーであっても、アレルギー対策で一番効果があり、かつしていないとアレルギーがなくならないのは掃除です。
アレルゲンがないクリーンな部屋にいたら、どんな強いアレルギー持ちでも、アレルギーが発症することはありませんからね。
もっとも効果が高い掃除方法の手順は3ステップです。
①軽く掃除機をかける
②水を絞ったぞうきんでぞうきんがけする
③入念に掃除機をかける
アレルギーにはやはり掃除機も必要ですが、水拭きは欠かせません。
掃除頻度は、アレルギーもちがいるなら最低1日1回はしたいですね。
うちは共働きなので、そんなに掃除をしている時間的余裕がないので、自動で水拭きしてくれるiRobotにお任せしています。
自動なので1日3回水拭きしてもらっていますが、これが効果絶大で、アレルゲンのほとんどをふき取ってくれるので助かっています。
動きはこんな感じです。
とても静かで夜寝ているあいだも稼働できるので、夫の夜中に出る酷い息苦しさも今はなくなりました。
アレルギーにはとにもかくにも掃除です。できれば1日2回は掃除機をかけて、水拭きをしましょう。
カーペットをやめる
じつはアレルギーが一番存在しやすいのが、カーペットです。
アレルゲンは小さいため、カーペットの隙間に入り込み、掃除機をかけたくらいではすべてを吸い取ることができません。
何年もカーペットのなかに入り込み、ずっとアレルギーを悩ませる元となります。
そこで、カーペットは取り払ってしまうことが解決法です。
カーペットを敷きたい場合は、ビニール製のカーペットなど、毛がないものならOKです。
ほかには、洗えるカーペットなら、3日に1回は洗濯をすれば、それほどアレルゲンがたまりません。
うさぎ専用部屋を作る
部屋数に余裕がある場合は、うさぎ専用部屋を作ってしまうのが手っ取り早いです。
アレルゲンを隔離することで、ほかの部屋に飛びちるアレルゲンの多くを抑えられますし、うさぎ部屋を重点的に掃除すれば、相当なアレルギーを抑えられます。
うちの場合は、わたしの部屋をうさぎ専用部屋にして、わたしの部屋というか居場所を、リビングに移しました。
自分の部屋はなくなりましたが、うさぎと一緒に暮らせるならば問題ありません。
空気清浄機は一部屋に一台
アレルゲンは非常に細かいため、そのままでは空気中に舞ってしまいます。
これは掃除機でも吸い取れないため、空気清浄機で吸ってもらうしかありません。
空気清浄機はいろいろ試してきましたが、うさぎアレルギーを食い止めるポイントは、6畳の部屋だったら、6畳用ではなく、8畳用のように、少し大きなサイズの空気清浄機がおすすめです。
吸い込むパワーが違うので、部屋のアレルゲンをぐんぐん吸い取ってくれます。
アイリスオーヤマ 空気清浄機 ペット用 ~14畳 PM2.5対応 PMAC-100-S-P
うちではペットのいる家御用達のアイリスオーヤマの空気清浄機を使っています。
さすがにペット用というだけあり、フィルターを3枚使い分けるという発想で、ペットの毛やゴミを吸い取る機能が付いています。
ポイントはHEPAフィルターを搭載していることで、HEPAフィルターは工業用で使用されており、空気中の細かい汚れを取り除く働きがあります。
大きな汚れを取り除くプレフィルターと、その手前に使い捨てのフィルターをはさむことによって、ペットの汚れを確実に吸い取ってしまうという構造です。
うちでは夫が行く部屋、リビングと夫の部屋、寝室、うさぎの部屋、廊下3か所と、合計7個の空気清浄機を24時間稼働させています。
最初は1台だけ稼働させていたんですが、やはりそれだけではほかの部屋からアレルギーを付着させてきてしまって解決しませんでした。
やはり費用はかかっても、すべての部屋に置くことで効果を発揮します。
ウールやフリース系の服を着ない
ウールやフリース、ファーなどの素材の服は、アレルギーが付着しやすく、取れにくいといった点があります。
そのため一度アレルゲンが付着すると、その服を着ている限りはずっとくしゃみをすることになってしまいます。
外出してもアレルゲンが服に付着しているため、外でもアレルギー症状を起こしてしまいます。
このような素材は、花粉でいうと1枚の服に7万~9万個の花粉がついています。
逆にアレルゲンが付着しにくい素材は、綿やレザー、ポリエステルといったつるつるした素材の服です。
花粉で言うと、綿なら2~3万個、ポリエステルなら1.2~1.8万個にまで付着率が減少します。
家で着る場合は、着心地がよくアレルゲンが付着しにくい綿製品がおすすめです。
ブラッシングはこまめに
うさぎアレルギーの多くは毛に付着したアレルゲンに反応しておこるので、その毛を少なくすることは対処法として効果が高いです。
とくに冬毛から夏毛に生え変わる4月と、夏毛から冬毛に生え変わる10月の換毛期は、念入りに、1日2回はブラッシングをしましょう。
1~2週間はいつもより大量に毛が抜けるので、ブラッシングのしがいがあります。
普段は3日に1回程度のブラッシングでOKです。
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