うさぎの赤ちゃんの飼育方法。育て方の4つのポイントと基本を抑えよう

生まれたばかりの赤ちゃんうさぎは、すごくかわいいですよね。

手の平に乗るほどの大きさで、ふわふわしていて、小さな耳がぴょこんとついていて、本気で世界で一番可愛い生き物なのでないかとも思います。

けれど、赤ちゃんうさぎのお世話というのは、すごく大変です。

 

うさぎの赤ちゃんはとてもデリケートで、ちょっとしたことから急に危ない状態になってしまうことも多いのです。

うさぎやネズミのように、たくさん赤ちゃんを産む小動物は、子供の生存率が低いのは、ある意味仕方がないことです。

それでも縁あって出会った小さなうさぎとは、少しでも長く一緒に居たいと誰もが願っていると思います。

 

うさぎは生まれたときは数十グラム程度しか体重がなく、手の平よりも小さいです。

毛も生えていなくて、目も開いていなく、とても一人では生きていけません。

通常は、母うさぎが世話をして段々と大きくなっていきます。

 

けれど、母うさぎが育児放棄をしてしまったり、親又は子に異常が起きてしまったときなど、人が手助けをしてあげなければいけないときもあるかと思います。

そんなときのために、赤ちゃんうさぎの育て方の方法をまとめます。

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生後2か月は母親から離さないで

ペットショップでも生後一か月ほどの赤ちゃんうさぎを目にすることもありますが、うさぎ好きとしては、生後2か月以内の赤ちゃんうさぎは買わないでもらいたいです。

赤ちゃんうさぎにとって、母うさぎの母乳を飲むということは、栄養補給以上の意味があります。

赤ちゃんうさぎが生まれたときには、全く菌に対する抗体がなく、無防備な状態です。

 

母うさぎの母乳には抗菌物質が含まれていて、赤ちゃんうさぎを色々な菌から守ってくれます。

1ヶ月くらいすると、母乳だけでなく、徐々に色々な物を食べるようになってきますが、2ヶ月くらいまでは母乳も飲みます。

 

2ヶ月過ぎると、赤ちゃんうさぎも段々と自分の胃の中で抗体を作れるようになり、完全に乳離れしても、自分で菌をやっつけられるようになります。

ペットショップでは、1ヶ月頃の、まだ充分離乳しきってない子うさぎを売っていることも多いです。

 

そういった子うさぎは、まだ抗体が自分で作れないので、しっかりと自分で抗体を作れない生後3ヶ月以内に命を落とす確率が高くなります。

2ヶ月しっかりと母親のもとで育ったうさぎは、スナッフルや下痢を起こしたとしても、生存率は格段に上がります。

そのために、生後2か月は赤ちゃんうさぎを母親から離さないでください。

 

ポイント①赤ちゃんうさぎにはなるべく触らない

もし、家のうさぎが妊娠して赤ちゃんうさぎが生まれたら、赤ちゃんには極力触らないようにしましょう。

世話は、基本的に母うさぎにお任せします。

出産後1週間くらいは、掃除も控えた方がよいです。

 

赤ちゃんが生まれたばかりの頃は、母うさぎも非常に神経質になっています。

むやみに赤ちゃんを触って人間の匂いがついてしまうと、育児放棄をしてしまうことがあります。

赤ちゃんうさぎに触るのは必要最低限だけにし、健康状態を確認するときなども、手袋をして行いましょう。

 

母うさぎは一日数回授乳、数分程度の授乳を行います。

授乳しているのを見かけないからといって、お乳をあげていないとは限りません。

また、父親のオスうさぎは、母子とは別にした方がよいです。

うさぎは出産直後でも妊娠が可能で、オスうさぎがいると、子育てをしなくなってしまうこともあります。

 

ポイント②赤ちゃんうさぎの人工飼育に必要なもの

赤ちゃんうさぎの人工保育をするには、色々と準備が必要です。

母うさぎがいる場合でも、健康チェックのために、体重計だけは用意するようにしましょう。

 

・体重計

母うさぎがいる場合でも、きちんと授乳しているか確認するために、一日一回は赤ちゃんの体重を測ります。

母親を刺激しないように、外に出て遊んでいるときなどに、手早く行いましょう。

専用の体重計も売っていますが、キッチンスケールでもかまいません。

 

・哺乳瓶

うさぎ専用の哺乳瓶もありますが、小さなスポイトやシリンジ(針のない注射器)でも大丈夫です。

吸い口が固いものは、赤ちゃんうさぎの口を傷つけてしまうことがあるので、やすりで丸く削ると良いです。

シリンジは使っていくうちに硬くなって押せなくなってしまうので、替えに数個用意しておきましょう。

 

・ペットヒーター

赤ちゃんうさぎは、生まれたばかりの頃は毛も生えそろっていないので、温めてあげることが必要です。

ペットボトルにお湯を入れてタオルで包んだものでも代用できますが、すぐに冷めてしまうので、こまめに取り換えなくてはなりません。

 

・ふわふわしたぬいぐるみなど

母うさぎが居ない場合には、代わりにぬいぐるみなどを入れてあげると子うさぎが安心して眠れます。

必ずしもうさぎや動物の形をしている必要はなく、ふわふわした毛布などを丸めたものでもかまいません。

 

赤ちゃんうさぎのミルクについて

母うさぎが授乳をしていないとき、母うさぎがいないときには、人工のミルクを与えます。

ミルクは小動物用のミルクが市販されています。

牛乳でも代用できますが、小動物用のミルクの方が、うさぎに適した栄養が入っています。

 

牛乳を使う場合には、乳酸菌を混ぜてあげると、より母うさぎのミルクに近いものになります。

小動物用の乳酸菌サプリや、人間の乳児用のものを使って添加してあげましょう。

 

ミルクのあげ方

一日に3~5回程度、子うさぎのお腹が白くなるぐらいまで、お腹いっぱいになるようにミルクを与えます。

1.小動物用ミルクの作り方に従ってミルクを作り、人肌より少し温かい程度に冷まします(38~39℃くらい)

 

温度は熱すぎても冷たすぎても、子ウサギは飲んでくれません。

2.小さいタオルやハンカチなどで子うさぎの体をくるみ、垂直に立たせるように片手で支えます。

3.頭や鼻の付近を優しく指で撫でて「今からご飯ですよー」と合図します。

 

4.口にスポイトやシリンダーを差し込んで授乳します。

なかなか飲まないことも多いですが、飲み始めると一気に飲んでしまいます。

 

上手にミルクが飲めなくて、こぼしてしまうことも多いです。

顔や体がびしょびしょになっても大丈夫ですが、鼻に入らないようにだけ注意しましょう。

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ポイント③毎日の健康チェック

母うさぎがいる場合でも、一日一回は赤ちゃんの状態をチェックするようにしましょう。

 

体重を測る

毎日決まった時間に体重を測るようにしましょう。

特に授乳前と授乳後では体重が大きく変わってくるので、時間がバラバラだと、毎日記録していても体重の増加が分かりにくくなってしまいます。

赤ちゃんがスケールから落ちてしまわないように、すっぽり入る箱を用意します。

 

あらかじめ箱を乗せておいて、スケールの表示を0にしておきます。

安心できるように、授乳のときのように、ハンカチなどで包み、箱の中に入れます。

毎日順調に体重が増えているようなら、問題ありません。

 

うんち・おしっこのチェック

赤ちゃんうさぎのおしっこは、透明か薄い黄色です。

体調が悪いときには、尿の色が濃くなってしまうことがあります。

 

糞は、授乳中はクリーム色で、1mm程度のコロコロしたものが出ます。

子うさぎは下痢になりやすく、下痢はうさぎにとって命取りなので、糞の状態は注意深く見るようにしましょう。

 

おしっこが自分でできないとき

生まれたばかりの赤ちゃんうさぎは、自分で排泄ができません。

母うさぎが舐めておしっこをうながすように、ティッシュや柔らかいコットンなどでおしりを優しく刺激してあげましょう。

 

安心できるように、おくるみに包んでしてあげると、上手にできることが多いようです。

刺激してもなかなか出ないかもしれませんが、刺激を続ければ必ず出ますので、焦って力を入れすぎないようにしましょう。

 

ポイント④離乳食

生後30日頃から、子うさぎも固形のものを食べ始めるようになります。

ただし、まだ口に入れるだけで、主食はもうしばらく母乳やミルクです。

 

母うさぎがいる場合には、母うさぎのエサを少し多めに与えるようにします。

水で柔らかくふやかす必要はありませんが、牧草はなるべく柔らかく消化の良いものにしておきましょう。

ペレットも赤ちゃんうさぎの口に入るように、小さく砕いておくとよいです。

 

このあたりから、1~2ヶ月かけて、徐々に乳離れしていきます。

たくさん食べるようになってきたら、ペレットや牧草だけでなく、色々な野菜も与えてみましょう。

 

もちろん、うさぎに与えてはいけないネギ類・イモ類などは子うさぎにも与えてはいけません。

レタスやキュウリなどの水分の多い野菜も、下痢をしやすくなるのであまり与えない方がよいです。

小松菜や大根の葉っぱなどの葉野菜がおすすめです。

 

うさぎが大きくなってきたら

2~3ヶ月頃になると、離乳も進んで、小型種なら、4~5ヶ月もすれば、立派な大人です。

うさぎは縄張り意識が強く、親子や兄弟でも一緒にしていると喧嘩をしてしまうことがあります。

 

幼い頃から一緒にいれば、一緒のケージに入れていても仲良く過ごしていることもありますが、オス同士は高確率で喧嘩になりますので、ある程度大きくなったらケージを分けた方が良いです。

また、メスには6ヶ月くらいになったら、避妊手術をしておくことをオススメします。

 

うさぎは子宮頚の病気になる確率が高く、予防のためには、早いうちに避妊手術をしておくのが最善策です。

また、成熟したオスとメスを一緒にしておくと、兄弟や親子でも際限なく繁殖します。

子うさぎがおおきくなってきたら、それぞれ個別でケージを用意して飼うことや、里子に出すことなども検討してみてください。

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