うさぎは大きな前歯が特徴的ですが、あの歯に噛まれるとそれは痛いですよね。
わたしも今まで何度も噛まれており、うさぎがなぜ噛むのか、どうしたら噛まれないのかをいろいろ考えました。
今回は、うさぎが噛む原因と、噛まれないしつけ方法をご紹介します。
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うさぎが噛む原因
うさぎは理由なしに噛みついてくることはなく、何らかの原因があって噛んできます。
その理由はうさぎによってさまざまで、そのこの性格や行動パターンを読み取ることが原因を知るためのカギとなります。
興奮している
うさぎは怖がりな動物で、夢中になって遊んでいるときや、ナワバリを見回っているときは、いつもより興奮した状態です。
そんなときに不用意に近づくと、興奮のあまりびっくりして噛むことがあります。
うさぎの性格によって興奮し具合は個性差があり、とくにオスのほうが物事に興奮しやすいです。
とくにメスのうさぎが近くにいるときは興奮しやすいので、噛まれないようにしましょう。
飼い主に怒った
うさぎはけっこう起こりん坊で、たくさんのことに怒り心頭します。
・抱っこされるのが嫌い
・音がうるさい
・知らない人に抱っこされた
・光が眩しい
・お腹など嫌いな場所を触られた
・掃除した後にケージの物の位置が変わっていて気に入らなかった
このような理由から、うさぎは怒ってそれを噛むことにより気持ちをぶつけてきます。
足ダンが加わっていたら、それは明らかに怒っている証拠です。
お腹が空いている
ご飯がなくなったときは、うさぎは足ダンをして「ご飯がないよ!」と催促することがあります。
このときご飯を与えてしまうと、うさぎは、「足ダンすればエサがもらえる」と覚えてしまいます。
お腹を空かせるのはいけませんが、そうなったときはうさぎの言いなりにならないようにしましょう。
遊んでほしい
うさぎは手で物をつかむことができないので、物の触感を噛むことにより認識します。
そのため、手を噛んで存在を確かめることがあります。
このとき、うさぎを叱らずに頭を撫でてしまうと、うさぎは「手を噛むと頭を撫でてもらえる」と思ってしまいます。
甘えたがりな性格のうさぎは噛むことを良いことだと覚えてしまい、繰り返し噛むようになります。
ナワバリを荒らしたと思われた
ケージを掃除するときに、うさぎを入れたままケージのなかに手を入れると噛んでくることがあります。
これは、「ナワバリを荒らすんじゃない!」という意思表示です。
ナワバリ意識が強いのはオスで、とくに去勢していないオスはよく噛んできます。
これは悪いことではないので、このときに叱るのはかわいそうです。
そのためケージを掃除するときは、うさぎを部屋のなかで散歩させたり、別のケージに移動するなどして対処しましょう。
別の動物の匂いがした
犬や猫などの天敵の動物の匂いが飼い主からすると、危険を察知して噛みついてしまいます。
これは恐がっているサインなので、この状態で叱るとうさぎが飼い主のことを嫌いになってしまいます。
ほかの動物を触ったあとの手はよく洗って、匂いをとってからうさぎに触るようにしましょう。
自分のほうが上だと思っている
うさぎは上下関係を決める動物で、飼い主を下に見ていると「自分のほうが偉いんだ」として噛んできます。
足ダンしたり、叱っているのに噛んでくるのは、軽く見られているサインです。
そこは犬のように、飼い主のほうが上の立場なんだよと教えなければ、いつまでも噛まれてしまいます。
噛んでくる前のサイン
うさぎは草食動物なので、肉食動物のように攻撃する前に威嚇したりするという、分かりやすい行動はあまりみられません。
しかし、噛む前のサインを控えめに出しているときがあります。
この行動が見られたら、むやみに手を出すと危険です。
・牧草を食べなくて、噛みちぎっている
・急に走って近づいてきて、目の前で止まる
・前足を大きく出してきて、その足でダンダンする
・手に近づいて鼻をヒクヒクさせる
イライラしている、攻撃的になっているサインです。
わたしもこのオコサインを知らないときに、「あれ?牧草噛みちぎってどうしたのかな」と手を出したとき、うっかり噛まれてしまったことがあります。
うさぎ的には、いかりを牧草にぶつけているんでしょうね。
色んな場所を噛む場合
服を噛む場合
手や足などには噛まないけれど、服に噛むうさぎというのは、甘えん坊ということです。
うさぎも服は飼い主が痛くないということが分かっているので、服を噛んで「これは自分の物だよね」と飼い主の愛情を確認しているんですね。
このしぐさをするうさぎは撫でられるのが好きで、かまってもらうのが大好きです。
足を噛む場合
足は飼い主の顔や手からは遠い場所です。
人間が立っているなら、うさぎは足しか触ることができず、飼い主から撫でてもらうことができません。
そのため、足を噛んで「かまってよ!」と気が付いてもらいたいんですね。
甘えん坊なうさぎが見せるしぐさで、攻撃性はありません。
しかしエスカレートしてくるとさすがに痛いので、足を噛む癖はなおすようにしましょう。
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噛み癖を直すしつけ方法
飼い主のほうが立場が上なことを分からせる
うさぎは犬と同じで、集団のなかで行動し、優位性をつける動物です。
そのため飼い主を下にみて舐めている場合は、飼い主のほうが上だということをわからせないと噛み続けます。
立場が上のことを示すには、行動で示す方法があります。
首に顎を乗せる
うさぎは耳の後ろの部分、首が急所で、ここを持つと大人しくなるという習性があります。
肉食動物もうさぎを狩るときは首を狙うので、ここを持たれたらうさぎとしては負けが確定するわけです。
それを利用して、うさぎが噛んできたら首をつかみ、すかさずその上に自分の顎を乗せます。
すると、うさぎは「この人は自分より強い」と認識し、噛むという人を下に見る行動をしなくなります。
耳を持つ
もう1つうさぎにこちらの優位性を教える方法は、耳をつかんでしまう方法です。
両耳を片手で掴み、引っ張らなくていいので、手の温度を感じさせましょう。
耳はうさぎにとって命を守るための情報を集めるための生命線です。
その耳をつかまれてしまっては、どうすることもできません。
「なんてことができるんだ、この人には逆らわないでおこう」と、飼い主のことを上の立場で見るようになります。
おやつはNG
噛んできて離してもらおうとしたり、機嫌をとろうとして噛まれた後におやつを与えるのはNGです。
噛むとおやつを貰えると覚えてしまい、余計に噛むことが増えてしまいます。
噛んだらケージに閉じ込める、撫でるのをやめると、おしおきをしなければなりません。
うさぎに噛まれると痛い!
うさぎのあの大きな前歯に噛まれると、もちろんのこと痛いですよね。
うさぎは草食動物のため、肉食動物と比べると噛む力はそこまで強くなく、歯の構造が深く刺さるものでもありません。
そのため噛まれても、肉の深くまで入ることはありません。
しかしそれでも、手の皮や表面の皮膚はごっそりもっていかれるくらいの威力はあります。
すりきりの歯のため、ナイフできれいに切った断面図はなく、切り口はギザギザしていて、ちょっと噛まれても痛みがあります。
じくじくとした痛みが続くのが特徴で、じんわりとえぐられるような痛みを感じます。
わたしも引き取りたてのうさぎをお世話していたとき、噛まれてしまい、かなり指先をやられてしまったことがありました。
仕事が事務のため、パソコンをよく使うのですが、次の日は仕事にならないほどでした。
うさぎにうっかり噛まれないためにも、うさぎの様子はしっかりチェックしておかなければならないと思いました。
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