丸1日便が出なかったり、便が小さい、量が少ないなどは、うさぎの便秘症状です。
人間の便秘は放っておいてもそれほど大したことはありませんが、うさぎの便秘は病気になったり、急激な体調不良をおこします。
場合によっては命の関わることもあるので、早めに対処したい問題です。
今回は、うさぎの便秘の症状、原因、便秘解消法をご紹介します。
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うさぎの便秘の症状
・いつもより便が小さい
・量が少ない
・丸1日便が出ていない
このような症状が出ていたら、それはうさぎの便秘です。
便秘の原因はさまざまですが、2日以上便がまったくでないようだったら病院で診てもらいましょう。
以下の便秘改善法をして、少しでも便が出るようなら様子見をしても大丈夫です。
うさぎの便秘の原因
毛球症で便が詰まっている
うさぎはきれい好きなので、自分の体を舐めてグルーミングして、ムダ毛を取り除いています。
しかしブラッシングが足りなかったり、毛が生え変わる換毛期には毛を飲み込みすぎてしまい、お腹のなかで毛がたまってしまうことがあります。
この毛がたまりすぎたことで、毛球症という病気を起こすことがあり、胃の中で毛が詰まった状態になります。
胃の中に毛のかたまりができて、それが原因で便がつまってしまい、便秘になってしまいます。
うっ帯で消化管の機能が低下している
うさぎの消化器疾患のなかで多い病気が、「うっ帯」という消化管の機能が低下する、とまる症状のことを指します。
うっ帯は胃腸の働きがとつぜん弱くなり、お腹にガスがたまるので、お腹が張り、うさぎにとっても腹痛がある痛い病気です。
うっ帯になると、食欲低下や排尿の減少、便の小型化や便秘など、あらゆる症状が起こります。
うっ帯の原因は、毛の飲み込みすぎによる毛球症が原因であるとされてきましたが、さいきんの研究では毛球症が原因ではないということが発表されています。
食物繊維が足りない
うさぎは草食動物なので、わたしたち肉食と違い、腸の構造がことなっています。
うさぎの腸は食物繊維をたくさんとらないと動かない仕組みになっており、栄養バランスが偏ると、食物繊維の摂取量が少なくなってしまいます。
食物繊維はチモシーにたくさん入っていますが、チモシーの量が不足していたり、古くてうさぎが食べない。
果物や野菜を与えすぎて、うさぎがチモシーを食べてくれないなどの原因で、食物繊維が少なくなってしまうことがあります。
これでは腸の働きが弱くなってしまい、慢性的な便秘になってしまいます。
エサを急に変えた
うさぎは食べ物の変化に弱い動物で、急にペレットの種類などを変えると、腸がそれに追いつけず、お腹にガスがたまってしまうことがあります。
ペレットやチモシーを新しい種類に変えるときは、前のものと少量ずつ混ぜて、わかりずらいように変えていきましょう。
野菜やくだものなども、新しく与えるものは少量ずつ与えて様子をみましょう。
異物を飲み込んでしまった
お部屋のなかでうさぎを散歩させるうさんぽをしているうさぎに多い便秘の原因ですが、異物をあやまって食べてしまうという原因です。
うさぎは物をかじることでその物の特徴をしり、物が変形することを楽しむ動物です。
そのため気を付けていても、うさんぽさせていれば異物を飲み込んでしまうことは起こりえます。
誤食しやすいのは雑誌やティッシュなどの紙類、ビニールやプラスチック、なかにはコンセントを噛み切って飲み込んでしまううさぎもいます。
そのような異物が胃のなかでつまり、フタをするような状態になって便秘になってしまいます。
ストレス
万病のもとといわれるストレスですが、うさぎは動物の中でもとてもストレスに弱い動物です。
強いストレスがかかると、急激に体調が悪化し、命に関わることも少なくありません。
ストレスの原因となりやすいのは、引っ越し、ケージの環境が変わる、病院へ連れて行く、触りすぎる、工事などの音がうるさいなどが多いです。
人間には気が付かないような些細なことでもストレスに感じている可能性があるので、注意してあげましょう。
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うさぎの便秘解消法
便秘解消マッサージ
便秘解消に即効性で効果的なのは、やはりダイレクトなお腹マッサージです。
うさぎをひざにのせて、お腹をむけて仰向けにします。
優しく頭をなでて、「これから便秘を治すためにマッサージするよ」と優しく声をかけて安心させましょう。
うさぎが落ち着いたら、親指で足を固定し、小指で体を支えます。
量ての残りの指3本でお腹を上から下へ優しく、ぐるぐると円をえがくようにマッサージします。
腸にたまっている便を、下に押し出すようなイメージですね。
うさぎを仰向けにできない場合、床に置いた状態でもOKです。
マッサージの注意点は、とにかく力を加えずに優しくすることです。
よくわからずにマッサージすると、逆に危険な場合があるので、その場合は以下で説明する愉気がおすすめです。
お腹を触らせてくれないうさぎのマッサージ法
お腹を触らせてくれないうさぎのために、背中からマッサージをしてみましょう。
うさぎを床に置いて、じっとしてくれなくても大丈夫です。
指先全体で背中をもみ込むようにマッサージして、上から下、下から上と、もみ込んでいきます。
唐揚げに下味をつけて、もみこむような手つきですね。
できるだけお腹に近い、側面をマッサージするようにしましょう。
ポイントは、お尻付近は少し力を入れて、ぐっと押し込むようにもみこみます。
ツボ押し
参考 https://ameblo.jp/t-h-a-t/
ツボ押しも、マッサージと同様便秘解消の効果が高いです。
赤い丸の部分を、指先で軽く押して、円をえがきながらぐるぐると回します。
このとき、手は十分にあたためておいてください。
4つのツボを同時に押すのも効果的です。
うさぎのツボ押しに関しては、こちらの本が参考になります。
便秘解消から健康のためのメンテナンスまで、うさぎと仲良くなれるツボ押しが紹介されています。
手のエネルギーで便秘を解消する
ヨガの「愉気」と呼ばれる方法で、しっかりやれば効果があると実証されている方法です。
やり方はかんたんで、手を温めて、手にエネルギーを集中させて、その手でうさぎのお腹を触るだけという方法です。
具体的には、うさぎの体の冷えた箇所を中心に触りましょう。
温かい手のひらをじっと当てる感じで、そのまま気を集中させます。
うさぎは人間よりスピリチュアルな動物で、愉気をすると自然と体の痛い部分や気になる部分を自ら差しだし、「ここに手をあてて」と体をずらしてきます。
マッサージやツボ押しに不安を感じる人は、この方法がベストです。
ポイントは、手が冷えたら温めなおすこと、うさぎに手を任せて、うさぎがやりたいよういにさせることです。
気持ちよくなってくると、うさぎがべっちょりとして体を床にどーんと寝そべりますが、これは愉気が効いているという証拠です。
クマちゃんがストレスで便秘に
うちのミニレッキスのクマちゃんは、食欲が旺盛で、チモシーをたくさんあげていても、気づけばすっからかんにしているこです。
そんなクマちゃんはもちろんのこと、毎日ごろごろと便をたくさん出していましたが、ある日急に便がでなくなったことがありました。
1日出なかったので、便秘マッサージとツボ押しをしたところ、コロコロといつもより小さい便が出ました。
万全ではないので病院へ行きたいところですが、クマちゃんはいつも病院に行くとストレスを感じ、病院へ行った後のほうが体調が悪くなるので、行かないで様子を見ることにしました。
1時間も愉気をしたり、水をたくさん飲ませたりとできることをしていたら、何とかいつも通りのコロコロの便をしてくれるようになりました。
その間4日間くらいは便秘でした。
便秘の原因ははっきりとはわかりませんが、思い当たるのは、便秘の前日に、手をすべらせてクマちゃんの前でお皿を割ってしまったことがありました。
大きな音と割れた食器にびっくりして、クマちゃんに瞬間的に強いストレスを与えてしまったかなと思います。
それで急激に腸内細菌のバランスが壊れて、便秘になったのかな・・・と考えましたが、真相はどうだったんでしょう。
うさぎはちょっとしたことでも便秘になりやすいので、最新の注意をはらわなくてはいけませんね。
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