良い子なうさぎにするためのしつけ方法。ポイントは上下関係と信頼関係を築くこと

うさぎは頭の良い動物で、集団行動をとる動物なので、犬のようにある程度のしつけをすることが可能です。

それには飼い主のほうが立場が上であり、自分のリーダーなのだということと、信頼関係を築かなくてはなりません。

今回は、うさぎにしつけをする方法、トイレ、待てのしつけ方法と、クリッカーを使ったトレーニング方法をご紹介します。

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うさぎにしつけはできる

うさぎにしつけはできるのかというと、知能指数からいうと十分にしつけが可能です。

知能指数順に並べると、犬が0.14、猫が0.12、そしてうさぎが0.07となります。

 

こうみると、犬より半分しか知能指数がなく、しつけは無理なのではないかと思いますが、馬と比べてみましょう。

馬は頭が良い動物だと思われており、訓練すれば人間の相棒になることができる動物です。

その馬の知能指数はというと、0.1で、猫より低く、うさぎより高い数字となっています。

 

この数字から考えると、猫は犬のようにお手やお座りができないとおかしいはずですよね。

しかし猫はそのような芸はできません。

これは、猫の習性にあります。

 

犬は群れで行動し、そのなかで上下関係を決めて、リーダーに従う動物です。

しかし猫は単体で行動し、行動は自分で決めて、誰にも指図はされない動物です。

このため、芸ができるほど頭はよくても、人間のいうことは聞かないという選択をしているんですね。

 

待てができるうさぎ

ではうさぎは芸ができるかというと、犬よりは知能指数が低いので難しいことはできませんが、ある程度なら可能です。

 

 

この動画は、うさぎがご飯の「待て」ができる動画です。

しっかり飼い主の待てを聞いて、よし、と言われたら猛ダッシュでご飯を食べています。

うさぎに待てをしつけるのはなかなか難しいですが、しっかり教えればこのくらいはうさぎもできるんですね。

 

しつけの前に上下関係で上になる

まずはどんなしつけに入る前でも、準備があります。

うさぎは上下関係と信頼関係を求める動物なので、飼い主がリーダーであり、信頼がおける人物だということをうさぎに認識してもらわなければいけません。

飼い主のことを上に見ているかどうかは、以下の行動で分かります。

 

・不満があっても足ダンしない

・噛まない

・猛ダッシュで近づいてきてぴたっと止まる(噛みつこうとする前触れ)

・うさんぽ中、人間の足を踏まない

 

このような行動が見られれば、うさぎは飼い主のことを上だと思っています。

上下関係を教えるためのしつけ方法は、「その前歯、痛すぎる!うさぎが噛む原因と噛まれないためのしつけ方法」をご覧ください。

 

信頼関係を築く

うさぎは集団で生活するため、相手の動きやしぐさをよく観察する習性があります。

人の表情やジェスチャーに対しても敏感に反応するので、うさぎに見られているという意識を持ちましょう。

 

愛情をもっている、噛まれることに対して怖がっていない、自分に身を任せても大丈夫だよ、という強い気持ちで接しましょう。

信頼されているかどうかは、うさぎを抱っこできるかどうかで判断できます。

 

「この人に抱っこされるのは不安だな」と思っているうさぎは、抱っこされるのを嫌がります。

この場合は、まずは抱っこの練習から始めましょう。

上下関係と信頼関係をきずけたら、つぎはしつけに入ります。

 

参考「■うさぎの抱っこの仕方と練習方法。ポイントは足の持ち上げ方にあった」

 

お家にむかえてから2週間開ける

しつけをし始めるのは、どんな場合でも、うさぎをお家に迎えてから2週間は間を開けてからにしましょう。

その間に、うさぎとの信頼関係を築きます。

すぐにしつけを始めると、うさぎは恐がってしまいいうことを聞きませんし、逆に反抗してきてしまいます。

 

家具への噛み癖をしつける

うさぎは手を使えないので、噛んでその物の特徴を把握します。

これは本能なので、しつけられるものでもありませんし、噛むことを悪いことだと教えてはいけません。

 

そのため、かじられて困るものは置かないようにするということが基本です。

しかし、裏技で家具やコードなどをかじられないようにするグッズがあります。

 


ビターアップル (Bitter Apple) スプレー 小動物用 236ml(8oz)

 

うさぎの嫌いな臭いをふきかけておいて、かじられないようにすることです。

りんごの苦味成分を使用しているので、舐めても安心な自然素材でできています。

うちのミニレッキスのクマちゃんは、うさぎ用ベッドの布をかじってしまうので、このスプレーをかけて予防していました。

するとかじらなくなり、そこで寝てくれるようになりました。

 

トイレのしつけ方法

うさぎは便はコントロールができず、ポロポロ出てしまうので、ある程度しつけることはできますが、すべては管理できません。

尿は制御できるので、「ここがトイレだよ」と教えることができます。

トイレのしつけ方法については、「うさぎのトイレのしつけ方。設置方法からおすすめグッズまで」をご覧ください。

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「待て」のしつけ方法

うさぎのしつけのなかで、待ては上級者のしつけです。

それでも頭がよいうさぎだけができるわけではなく、ほとんどのうさぎは飼い主がしっかりしつければ覚えることができます。

 

もちろん、前提として強いリーダーシップが必要です。

うさぎに、「この人にOKをもらうまではご飯は食べれない」と思わせればいいんです。

 

まずはうさぎの前にエサを用意します。

ペレットでもいいですが、効果的なのはくだものやおやつなどの、うさぎが好きな食べ物です。

 


食べようとするので、そこでうさぎの頭を耳から抑えます。

うさぎは上から抑えつけられると大人しくなり、上にいる相手が自分より強い存在なのだと認識します。

抑えつけられて暴れる場合は、まだまだ上下関係がはっきりしていないということです。

 

はきはきした口調で、「小太郎、待て、待て、待て」と繰り返します。

名前と待てを繰り返すのがポイントです。

うさぎがじっとして、声を聞いていればOKです。

 

「いいよ」と声をかけてから、手を離し、エサを与えましょう。

これを繰り返していくと、だんだん待てというと動きをとめて、エサを待つようになります。

 

待ては上級者用

うちのうさぎの場合は3~4か月ほどでマスターできました。

ちなみに、待ては高度なしつけになるので、子ウサギの頃や反抗期のころは覚えるのは難しいです。

1歳を過ぎたころからしつけるようにしましょう。

 

クリッカートレーニング

日本では犬のしつけ用として知られている「クリッカートレーニング」ですが、外国ではうさぎにも使用されています。

うさぎは耳が良いため、音を聞き分ける能力が高いので、音を使ったしつけは効果が高いとされています。

クリッカートレーニングは、いろいろなしつけに応用ができ、ぜひ習得しておきたい方法です。

 

 

動画のように、人差し指をうさぎの鼻の前にだして、膝の上に誘導します。

指を追ってうさぎが膝の上にのったときに、クリッカーを押して音を鳴らします。

すかさずおやつを与えて、うさぎに「音が鳴るとおやつが貰える」と覚えさせます。

繰り返すことで、うさぎを誘導したり、ターンをしたりと、ちょっとした芸をすることができます。

 


ペットセーフ クリッカー

クリッカートレーニングの方法

①まずは名前を呼んで、こちらを向いてくれて目があったらクリッカーを鳴らしおやつをあげます。

 

②次は人差し指をだして、うさぎがそちらの方向に来てくれたらクリッカーを鳴らしおやつをあげます。

このようにして、クリッカーを使うことで、芸をしたり、うさぎとコミュニケーションをとることができます。

 

ちなみに、手を叩いたり、物を叩いて音を出すと、効果がありません。

クリッカーは音が一定で大きくも小さくもない音なのでうさぎの耳に残り、「この音が鳴ったらおやつがもらえる」と音で認識するためです。

 

うさぎの叱り方

だめなことをしたときには、毅然とした態度ではっきりと叱らなくてはなりません。

うさぎは表情や気持ちが読めるので、「怒っているんだよ」という気持ちをもって叱りましょう。

 

うさぎが家具におしっこをしたとして、まず現行犯でなくては叱ってはいけません。

後からその場所を見せながら叱っても、うさぎには意味がわからないためです。

現行犯でないならあきらめるしかありません。

 

うさぎの足ドンが効果的

家具におしっこをしている現場を目撃したら、「こらっ!」と強い口調で怒ります。

このとき、名前は呼ばないようにしましょう。

名前を呼んでしまうと、その後名前を呼ばれると怒られるとうさぎが覚えて萎縮してしまいます。

 

そして叱るときポイントなのが、手や足を鳴らして音を出し、「ドンッ」とした音をうさぎに聞かせます。

うさぎは怒ったときに足ドンをするので、こうすることでうさぎ側のコミュニケーションに立つことができます。

 

効果的なのは、うさぎと同じように四つん這いになり、足をあげてドンドンすると、視覚的にも「あっ怒ってる!」とうさぎにもわかりやすいです。

手を叩くだけの叱り方と比べると、断然こちらのほうが効果があります。

 

はたから見ると妙な光景ですが、わたしは叱るときには手を床について、足をドンドンとして、まさにうさぎの足ドンをしています。

さすがにこんなにサイズの大きい人間がやると、うさぎも目をぱちくりとして「えっ!?」という顔をするので面白いです。

ミニレッキスのクマちゃんは、服を噛み噛みして遊んでいましたが、これをしたら1度で噛み噛みをやめてくれました。

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