治らないうさぎの鼻水は要注意!危険な原因と症状、治療法

うさぎの鼻は常に乾いています

うさぎの鼻は常にヒクヒクと動いて可愛いものです。

ピンク色や体毛の色が濃いうさぎの場合は、鼻もまた皮膚の色素で色がついている場合もあります。

しかし共通するのは、常に乾いていることです。

 

うさぎは嗅覚はあまり鋭い動物ではないので、犬のように粘膜を濡らして敏感にしておく必要はあまりありません。

この鼻が濡れていたら、感染症、あるいは体調が崩れているサインと考えて良いでしょう。

 

またうさぎは、気温が低いからといって鼻水を垂らしたりすることはありません。

鼻水を垂らしたり、鼻水が乾いて鼻の周りがガビガビになってるような場合は、体調は良くない状態ということになります。

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うさぎの鼻が濡れていた時は要注意

うさぎが感染しやすい病気の一つに、うさぎに感染するパスツレラ菌による「スナッフル」といった病気があります。

この感染源は野良猫の口内常駐菌なので、野外から持ち込まれる事が多いです。

 

犬の75%も持っている口腔内常駐菌で、人でも免疫力の弱い人の一部では、特異な症状が出現する場合もあります。

健康な人には全く無害な細菌ですが、体力のない動物で、体内に抗体を持たないうさぎなどは、感染するとやや深刻な感染症になります。

他の動物のくしゃみ、特に猫と一緒にうさぎを飼ってる場合は要注意ですね。

 

猫を野外で遊ばせると、そのまま他の猫の口にしたものなどを一緒に食べて、パスツレラ菌を持ち帰っているケースが多いからです。

呼吸器系の疾患となるので、うさぎが鼻水を垂らしていたり、くしゃみを頻繁にする時は「スナッフル」の可能性をまず疑いましょう。

 

自然治癒はしませんので、動物病院で抗生物質などの投与で、うさぎに抗体を作らせる治療を行い、症状を改善させないと、最悪死に至ることもあります。

うさぎの鼻水は、単なる寒さから来るのではなく、多くが感染症を伴っていると考えてくださいね。症状の進行も結構早いので、よく注意してください。

 

うさぎの鼻に黄色い付着物があるかどうか?

うさぎの鼻に鼻水が付着していなくても、黄色い乾燥したカスのようなものが鼻の周りにある場合は非常に要注意です。

この場合、室温を通常よりも高い部屋で管理しなければなりません。

 

一度パスツレラ菌による「スナッフル」に感染し、体力があるお陰で細菌に対する抗体がうさぎの体に出来ているかもしれませんが、再発の恐れがあります。

ネバネバの鼻水の場合は、感染症もかなり進んでいますので、早急に抗生物質投与と、環境を暖かく、体力の維持に務めなければなりません。

 

またこの「スナッフル」の感染症は、呼吸器系の感染症なので、

しばらくは食欲も普通で、糞にも変化がないので、うさぎが感染していても、単なる一時的な鼻水で看過されることも多いのです。

うさぎは厚い毛で覆われているので、体型に比べて皮下脂肪はあまりありません。一旦体温が低下すると、自力ではなかなか治らない体質です。

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極度の緊張でも鼻水が多量

うさぎと一緒に車で移動したり、あるいは見知らぬ人に長時間側に居られたり、あるいは極度の緊張状態や緊迫した状態、

自分よりも大きな動物と一緒にいた場合などに、大量の水っぽい鼻水を垂らす場合がうさぎにはあります。

 

特に引っ越しなどで強制的に環境が大きく変わった場合は、しばらくは様子を見ながら、ケージに囲いをして遮光するなり工夫が必要です。

動物病院などに連れて行く際は、なるべく透明な窓の少ないペットキャリーを利用するべきでしょう。

 

その時には、ペットキャリーがグラグラしないように、車のシートの下にkペットキャリーを置いて、ゆっくりと走るように心がけてください。

うさぎが落ち着くには、数時間位かかることがあるので、自宅ではしばらくケージから離れ、餌と水を与える以外はうさぎには触れない様にした方が安心です。

 

また本当に過剰なストレスなのか、感染症による鼻水なのかは2~3日経過を見ておくほうが良いですね。スナッフルなどの感染症は、

抗体を持った動物にはパスツレラ菌は無害ですが、抗体を持たない動物には飛沫感染で感染してしまいます。

 

いずれにせよ野外に連れ出したら、しばらくは様子を見ることが望ましいです。またうさぎを飼っている方は、犬猫など、他の動物にはあまり触らないほうが良いですね。

ペットショップでも、犬猫とうさぎのいるコーナーが離れているのは、そういったことを防ぐためです。

 

うさぎは調子を落とすと治りにくい

スナッフルのような感染症は、完全な治療薬があるわけではなく、

うさぎに抗体を作らせる抗生物質によってうさぎの抵抗力を、体力で付けさせるのが治療の目的になります。

 

従って、動物病院でスナッフルの抗生物質を投与されたその日から、うさぎの体力には充分配慮が必要で、食欲が落ちないように、また体温が下がらないように室温はうさぎの体温からやや高い程度に維持する必要があります。

治療中もスナッフルは体力勝負ですので、安静、かつ、うさぎの食欲を落とさないように気を付けてください。

 

他の動物との接触を避ける

スナッフルのような、他の動物のくしゃみや唾液の飛散で感染が広がる感染症の場合は、やはり他の動物との接触などが予防の第一原則です。

うさぎはとても臆病な動物なので、急に大きな音や衝撃音でパニックになって逃げ出す事があります。

 

また野外飼育は夏場などでも、他の動物、特に野良猫の存在でスナッフルの感染源が常にある状態です。

複数うさぎを飼ってる場合は、1匹がスナッフルに感染した場合は、同じケージ内の他のうさぎも含めて、スナッフルに感染している疑いがあります。

飲水をいれるウォーターボトル、餌入れなども、定期的に洗ってよく乾燥させ、餌入れなどは熱湯消毒しやすい、ステンレス製も検討しておくことをおすすめします。

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