バナナはくだものの中でも甘く、うさぎにとっても大好物なくだものです。
しかし、バナナは糖質量が多く、糖質は消化不良を引き起こし、胃の活動を止まらせるうっ滞を引き起こすことがあります。
バナナの糖質量、有害性について、よく考えてみました。
今回は、バナナはうさぎに与えていいのか、糖質量と、糖質が引き起こす病気などについてご紹介します。
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バナナは与えていいのか?悪いのか
バナナはうさぎの飼育本では少量なら与えていいと書いてありますが、当サイトではバナナは与えてはいけない食品としています。
わたしも4年前まではバナナを与えていましたが、うさぎの体調と、いろいろと文献を読んだ結果、やはり少量でも与えないほうがいいという結論になりました。
バナナを与えるか、与えないかは飼い主の判断しだいなので、これを読んで与えるかどうかをよく考えてみてください。
バナナの糖質量はくだものの中でも2番目に高い
バナナには多量の糖質がふくまれており、糖質はうさぎにとって有害な物質です。
どのくらいの量の糖質が含まれているかというと、100gあたり21.4gの糖質が含まれています。
これは、くだもののなかで一番糖質が高い、100gあたり25gの糖質量を含むドリアンに次いで、2番目に高い数値です。
わたしたち人間もよく食べるバナナですが、これほど糖質が多いと、ダイエット中には食べてはいけない食品ですね。
うさぎが食べるくだものの糖質量
100gあたりの糖質量
いちご 7.1g
パパイヤ 7.3g
オレンジ 9.0g
パイナップル 11.9g
りんご 13.1g
ぶどう 15.2g
バナナ 21.4g
この糖質量をみても、バナナだけが20g台と、異常に糖質が多いことがわかります。
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毛球症は糖質のせいかもしれない
糖質が多いということは、甘さが強いので、もちろんうさぎはバナナが大好きです。
うちのうさぎもバナナは大好物で、くだものを与えるとまっさきにバナナから食べていました。
しかし、うさぎを飼っていくなかで、どんなに飼育環境や食事、ストレスに気を使っていても、消化不良や消化管の運動が止まってしまううっ滞を起こしてしまうときがありました。
ネザーランド・ドワーフのマロンくんは、消化不良が悪化してしまい、毛球症になったことがあります。
毛球症はその名の通り、グルーミングで飲み込んだ毛が原因でうっ滞になるとされてきました。
しかし今は毛が原因ではないと判明しており、原因は不明ですが、何らかで胃の運動が低下して、うっ滞になり毛球が作られるそうです。
わたしはこの文献を読んだとき、うっ滞がおきる原因は糖質を摂取して、それで胃が動かなくなったのではないかと考えました。
じつはマロンくんは甘いものが大好きで、とくにバナナが大好物で、その食べる姿があまりにかわいいために、バナナをほかのうさぎより多く与えていました。
それで度々毛球症になるので、なぜだろう?と考えたとき、バナナしか思い浮かぶ点がなかったんです。
バナナを10gだけあげていい説
ネットにはなぜか「うさぎの体重1㎏あたり10gのバナナなら与えていい」という情報が流れています。
しかし、バナナ10gに含まれる糖質は2.1gです。
体が小さなうさぎには、高い数値の糖質量です。
これが毎日与えていたり、他のくだものとのバランスなども考えると、かなり厳密に計算しないとうさぎに安全な糖質量は守れないと思います。
この10gだけあげていい説に、わたしは根拠がないと思っています。
「ちょっとくらいなら大丈夫でしょ」という、根拠のない話なのかなと思っています。
ペットショップと獣医さんに聞いてみた
ペットショップの店員さんと獣医さんにもバナナを与えていいか聞いたところ、同じような返答が帰ってきました。
「少量なら与えていいですが、毎日は上げないようにしてください。あと体調不良のときはあげないでくださいね」という返答でした。
ほとんど飼育本と同じような答えでしたが、体調不良のとき与えてはいけないバナナを、日ごろから与えていいものか?と思いました。
むしろこの言い方だと、バナナを食べると体調不良を悪化させるということではないかと思ったんです。
バナナについての考えまとめ
まとめると、「一般的にはバナナは少量なら与えて問題ないが、わたしは問題あると考えている」ということです。
うさぎにはこの4年間バナナは一切与えていません。
そのかわり、バナナにかわるおいしいおやつを与えています。
糖質の少ないパイナップルなどのくだもののおやつなので、与えても問題なく、おいしそうに食べてくれます。
バナナ大好きなマロンくんにも、これでご機嫌をなおしてもらっています。
このように、考えすぎかもしれませんが、バナナ好きなマロンくんが毛球症になったことにより、糖質についてよく考えるようになりました。
糖質はうさぎに消化不良を起こさせる、絶対によくないものなので、与えないなら与えないにこしたことはありません。
「うちのうさぎはバナナの皮も食べる」という話を聞いたことがありますが、皮はもっとよくありません。
皮は人間が食べても幻覚作用が起きるくらい有害で、うさぎが食べたらどうなるか想像もしたくないですね。
このような理由から、当サイトではうさぎの安全を一番に考えて、「バナナは与えてはいけない」としています。
バナナを与える前に、糖質についてよく考えてみてください。
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