うさぎは夜明け前と夕暮れ時に最も活発に行動する夜行性の動物

うさぎは昼間は寝てばかりいますよね。

うちのうさぎたちは、明るい昼間は日向に丸まってウトウトし、日が暮れて夕方頃になると、元気にピョンピョン動き出すことが多いです。

これは、うさぎは私たち人間のように昼間に活動的になる昼行性の動物ではないからです。

昼行性ではないということは夜行性、ということになるのですが、実はこれも正確に言うと違います。

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うさぎは昼行性でも夜行性でもない?

うさぎは、正確には薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)という性質をもっています。

薄明薄暮性は、まだ日が出て間もない明け方や、日が暮れかけている夕方の薄暗い時間帯に活動的になります。

犬や猫、ハムスターやフェレットなども薄明薄暮性です。

 

従来夜行性だと考えられていた多くの動物が、実際には薄明薄暮性なんだそうです。

夜行性の敵や暑い昼間を避けた結果、涼しくてある程度周りが見える朝方と夕方に活動するようになったのだとか。

 

でもほとんどの動物が薄明薄暮性なら、敵も活動しているような気も…?

実際、野生うさぎの天敵であるキツネやイタチも薄明薄暮性だそうです。

敵の動きよりも、活動しやすい明るさや気温による所が大きいのかもしれません。

 

敵がいない所では昼行性になることも

けれど、敵の存在によって生活スタイルが変わる例もあるんだとか。

うさぎではありませんが、コミミズクというフクロウは、敵のタカがいる地域では薄明薄暮性ですが、敵が存在しない地域では昼行性なんだそうです。

敵がいないから、昼間活動しても大丈夫、と判断したわけですね。

 

ペットとしてよく飼われているネコも、本来薄明薄暮性ですが、長い間人に飼われて昼行性に近づいているのだそうです。

うさぎが人に飼われるようになったのは、古代ローマ時代だといわれています。

飼いうさぎも段々と人の活動に合わせて、昼行性に近づいていると考えられます。

 

うさぎの一日

では、敵などはいない飼いうさぎの場合は、一日をどのように過ごしているのでしょうか。

 

朝、人は忙しいけど活動的な時間

日が昇る早朝、うさぎは目を覚まします。

人はまだ寝ていますが、うさぎは活動的な時間です。

エサ入れが空っぽだと、お腹が空いてケージをダンダン鳴らして人を起こすこともあります。

 

人の生活に慣れれば、だんだんと早朝は休む時間だと学習して大人しくなることが多いです。

それでもうさぎは早起きなので、夜寝る前に干し草をたっぷりと入れて置くようにしましょう。

 

できればケージから出して遊んであげたいですが、忙しい朝にはなかなか難しいですよね。

うちでは朝起きたら、うさぎに餌を与えて、ケージから出してサークル内に放すようにしています。

朝はなかなか構っては上げられませんが、うさぎ同士でじゃれあったり、おもちゃなどで一人で遊んだりしているようです。

 

うさぎは昼間ほとんど寝てる

敵などは存在しない飼いうさぎも、昼間は寝ていることが多いです。

警戒心の強いうさぎはあまりグッスリと眠ることはないですが、ウトウトと微睡んでは起きて草を食べ、ちょっと寝てはまた餌を食べ、を繰り返しています。

 

足を内側に折り込む箱座りをしていたり、ビローンと足を伸ばして横になっていたり、うさぎのリラックスしている姿は、見ているこちらも癒されます。

ちなみにうさぎは通常目を開けたまま寝ます。

 

常に周りを警戒していた野生の名残で、寝ているときでも敵にすぐ気づけるように目を開けているのです。

寝ているときと起きているときの見分け方は、鼻を見ることです。

 

鼻がピクピクと動いているときは起きていて、ピクピクが止まっていたり、動きが遅いときは寝ています。

鼻がピクピクしていないときは、ちょっかいを出してお昼寝の邪魔をしないようにしましょう。

 

遊びの時間は夕方に

うさぎと遊ぶ時間に最も適しているのが、夕方です。

段々と日が沈んで辺りが薄暗くなってくると、うさぎのテンションは段々と上がってきます。

 

ワケもないのにピョンピョン飛び跳ねて、自らおもちゃを持ってきて遊びの催促に来ることも。

夕方はうさぎも人も活動的な時間ですので、ケージから出して思い切り遊んであげましょう。

追いかけっこやボール遊びなども、活発にしてくれます。

 

リードをつけて「うさんぽ」に出かけるのもこの時間が良いですよ。

ただし、夏は夕方でもまだアスファルトの熱が冷めていないので、起きられるなら朝方の方が良いです。

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夜はうさぎも寝る時間

日がとっぷりと暮れて夜になると、うさぎは再び大人しくなります。

昼間と同じように、ウトウトと眠っては、ちょっと起きて餌を食べます。

うちでは、寝る前はケージに入れるようにしています。

 

家に来て日が浅いうさぎだと、夜中に目を覚ましてケージをガタガタ鳴らすこともありますが、起きて構うのはオススメしません。

夜中でも音を立てれば、飼い主がやってきて遊んでくれると学習してしまいます。

 

ちょっと可愛そうに思えてしまうかもしれませんが、夜中の騒音は完全無視した方が良いです。

夜にお腹をすかせないよう寝る前に餌を十分にあげて、一人で遊べるようにかじり木などを入れてあげたら、放っておくようにしましょう。

ケージの下に防音マットを敷いておくと、騒音防止になります。

 

人間の時間に合わせられる?

このようにうさぎはマイペースに過ごしていますが、人と暮らしていると、活動時間を少しずつ合わせてくれるようになります。

うちのうさぎたちも、昼間起きて遊んでいることも多いです。

 

飼いうさぎにも野生の習慣は根強く残っていますが、人に飼われるようになってからも長い年月が経っていますので、だんだんと人間よりの生活になっているようです。

ときには、私が起きてケージを開けても、気づかずグースカ寝ていることも。

本来のうさぎのサイクルとは違いますが、健康状態に変わりがなければ、昼行性の生活でも問題はありません。

 

無理矢理生活を変えるのは禁物!

昼間遊んでほしいからといって、寝ているうさぎを無理に起こすのは禁物です!

うさぎはとてもストレスに弱い生き物です。

無理に生活サイクルを変えられると、体調に影響が出ることもあります。

 

ストレスから風邪を引いたり、下痢を起こしたり、食欲や元気がなくなってしまうことも。

特に、うさぎにとって食欲不振は命取りです。

「無理にでも続けてれば慣れる」とは思わないでください。

 

無理に生活サイクルを変えようとしなくても、一緒に暮らしているうちに、自然に人にもうさぎにも良いサイクルが出来てきます。

良い生活サイクルを作ることが、うさぎとの信頼関係にもつながりますので、強引に環境を変える必要はありません。

 

ゆっくりと、人とうさぎに合った生活サイクルを作ろう

うさぎは、本来朝方と夕方に活動する薄明薄暮性。

昼行性の人間と完全に活動を合わせるのは、少々無理があります。

 

かといって、人間にも仕事や学校や、家事など色々と都合がありますから、完全にうさぎに合わせるのは無理です。

うさぎ命な私でさえ、毎日うさぎに合わせて4時起きはできません…。

 

うさぎも8時までは空腹や退屈に耐えられないようですので、間を取って我が家では6時に餌をあげてケージから出します。

うさぎも人間も共に生活するからには、上手くすり合わせが必要ということですね。

きっとそれぞれの家に合ったスタイルがあると思いますので、お家のうさぎさんとよく相談して、ゆっくりと生活スタイルを築いていってください。

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