うさぎが出てくる童謡ってどのくらいあるのでしょうか。
うさぎを飼っていると、童謡も気になっていろいろ読んでしまいます。
たくさんあるようで少ないのかも?今回はうさぎが登場する童謡をご紹介します。
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うさぎと童謡
うさぎは私たち日本人にとって身近な動物ですね。
十二支の干支にもなっているくらいですから、親しみを感じる動物です。
それだけに、うさぎが出てくる童謡って他の動物に比べて多いような気がするんです。
気がしているだけかもしれませんが、実際にうさぎが登場してくる童謡を調べてみましたよ。
童謡の歌詞には意外と意味深な意味が隠されていたりしてそんなところも解説してみたいと思います。
十五夜のうさぎの由来
十五夜お月さん見て跳ねる…
満月の月を見ていると、うさぎが餅つきしているように見えますよね。
というか、昔の人がそんな風に見えるから、それを題材にした童謡もあるくらいなんですよ。
ちなみに海外でも、月の模様を女性の横顔とか、ほえるライオン、さらにはハサミの大きな蟹、餅つきうさぎ、そして薬草つきうさぎ…なんて表現しているそうです。
十五夜のうさぎの由来って?
十五夜のうさぎの由来は何かあるのでしょうか。
これも調べてみたのですけど、仏教的なお話が元々の由来なんだそうですよ。
インドの「ジャータカ」といった仏教説話集の中の316番目の話として「ササジャータカ」というお話があるんです。
それは、自らを犠牲にして人のためにつくす大切さを伝えた内容なのです。
もちろんうさぎが良い役として登場します。
十五夜のうさぎの物語
十五夜のうさぎの由来がインドの仏教説話ということですが、その説話を、日本の「今昔物語」で紹介したのが日本で広まった理由なんだそうです。
日本で広まっている十五夜のお月様のうさぎの話は以下の内容です。
昔、天竺に「うさぎ・きつね・さる」の三匹が住んでいました。
前世で悪い行いをしたので、この世で獣として生まれてきたから、この世で善行をしようと心に誓いました。
三匹は熱心に仏教の修行をしたんだそうです。
そして、神様が3匹の善行を試すために老人になって3匹の前に現われました。
みるからに弱々しく、疲れ果てた老人です。
「何か食事をめぐんでください」と3匹に言うのです。
さるは、木に登って、木の実や果物、山の幸を取ってきます。
また里に出て、野菜や穀物などを取ってきて、老人の好きな食べ物を食べさせたのです。
きつねは、墓の供え物の餅やご飯、さらにはアワビやカツオといった様々な魚を取ってきて食べさせました。
老人はすっかり満足したのです。
しかし、うさぎは他の2匹のように食料を調達できません。
そこで、うさぎはある決心をして、老人に言ったのです。
「わたしはこれからおいしい食事を探してきます。楽しみにしておいてください。」
そして、きつねとさるに「焚き木を拾って火を起こし待っていて下さい」とお願いしました。
さるが枯れ木を拾い集め、きつねが火を付けて待っていると、うさぎが手ぶらで戻ってきたのです。
さるときつねは「お前は一体何を持って来たんだ。何も持っていないではないか。嘘を言って騙したのか?」と問いただしたのです。
うさぎは「わたしは食べ物を持ってくる力がありませんでした。ですからわたしの身を焼いて食べて下さい。」といって、火の中に飛び込んで焼け死んでしまったのです。
老人の格好をした神様は元の姿に戻ると、全ての生き物にうさぎの行動を見せる為、焼け死んだうさぎの姿を月の中に移したのです。
月の中にうさぎがいるのは、このうさぎの事なのです。
全ての人は月を見る度に、このうさぎの行動を思い出すようにしたいですね。
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十五夜のうさぎの歌詞
月のうさぎの物語でしたが、十五夜のうさぎといえば、「う~さぎ、うさぎ何見て跳ねる?」という童謡を思い出す人も多いことでしょう。
この歌は、「うさぎ うさぎ」というタイトルの童謡です。
童謡の中でも文部省唱歌として認定されている歌ですから誰でも聞いたことがあるでしょうし、小学校の頃に歌ったことがあると思います。
歌詞は、
「うさぎ うさぎ なにみてはねる 十五夜お月さま みてはねる」
これを2回繰り返すんです。
先ほどの月のうさぎの半紙とは少し話題が離れてしまった感じですが、十五夜のお月様とうさぎは色々な意味でつながっている感じがしますよね。
ふるさとという童謡を知っていますか?
童謡「ふるさと」の歌詞です。
「うさぎ 追いし かの山・・」というフレーズはあまりにも有名ですよね。
イメージとしては、うさぎを追いかけて遊んだ…といった感じでしょうか。
しかし、これってうさぎを追いかけて遊んだといった意味ではないんです。
うさぎ追いの真相
うさぎを追いかけて遊んでいるのではなくて、「うさぎ追い」といういわば狩りのようなものですね。
うさぎ追いで捕まえるのはノウサギなんです。
うさぎには縄張りを持つ習性があります。
特徴的な跳び方や行動をするのですが、この習性を利用してうさぎを追い詰めるのがうさぎ追いです。
うさぎは、危険な目に合うと当然逃げるのですが、やがて元の場所に必ず戻ってくるんです。
そこがうさぎの縄張りだからですね。
うさぎは後ろ足で大きくジャンプして逃げて、平地ではあちこち飛び回って、とても人間では捕まえることができません。
しかし、傾斜地で追うと必ず上の方に向かって逃げるんです。
そこで、うさぎを追うときは、うさぎの縄張り近くの斜面を利用するんです。
うさぎの逃げ道を塞ぐ形で一列になって追いかけて、うさぎ上方の行く手をさらに遮ると、うさぎは仕方なく下の方に移動します。
しかし、あわてて後ろ足で強く蹴ってバランスを崩すんです。
追い上げたり追い下げたりを繰り返して、疲労でうずくまったうさぎを捕まえるというわけですね。
「うさぎ追いし…」と簡単に書いていますが、真相をしっかりと調べるとこんなに大変なことだったんだということがわかります。
考えてみたらすばしこいうさぎを追いかけて遊ぶなんてことはできないですからね。
うさぎ追いは昔の子供の手伝い
昔はノウサギは山を荒らす害獣だったんです。
ですから、子どもたちは喜んでうさぎ追いの手伝いをしたんだそうですよ。
うさぎを可愛いペットとして飼っている現在では、考えられないことですよね。
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