うさぎの毛並みは、24時間撫でまわしたいくらいモフモフです。
でも、人に触られるのや抱っこされることが嫌いなうさぎは、意外と少なくありません。
うさぎはもともと、とても警戒心の強い草食動物です。
対して人間は、昔はうさぎを狩ることもありました。
悲しいですが、歴史的には人間はうさぎの敵なのです…。
触られるのを嫌がるのも無理はありません。
ですが、諦める必要はありません。
毎日一緒に暮らす飼い主は、敵ではない、むしろとっても優しいのだと根気強く示せば、どんなうさぎも必ずわかってくれます。
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うさぎがなつく方法
うさぎをなつかせる方法は、一に我慢、二に我慢です。
好きなだけナデナデしたい気持ちはよく分かりますが、人間の好き勝手に行動してしまうと、なつくのが遅くなるばかりです。
抱っこうさぎまでの道のりを近づけるには、徹底的にうさぎにペースを合わせることが重要です。
自分勝手にうさぎに触りまくって、嫌われてしまわないように、気を付けてください。
最初が肝心、うさぎが家に来たら
初めてうさぎを迎えたときには、テンションも上がってうさぎに触りたい気持ちでいっぱいだと思います。
ですが、残念ながら最初にはしゃいでうさぎに構いすぎるとなかなか懐かない、人が苦手なうさぎになってしまいやすいです。
なつくうさぎに育てるためには、家に来た最初の日が肝心です。
見知らぬ場所にいきなり連れてこられたうさぎにとっては、家も飼い主も未知の危険な存在。
最初に警戒心を抱かれては、なかなかなつきにくくなってしまいます。
なつくコツはひたすら我慢
うさぎが家に来た初日は、ケージの中だけで静かに過ごさせましょう。
とにかく、うさぎの好きなようにさせてあげます。
うさぎは、とてもなわばり意識の強い生き物です。
まずは、ケージの中が一番安心できるなわばりなのだと認識してもらいましょう。
一日目は最低限の掃除や餌やりのみにして、完全に放置しておきます。
二日目になったらやっとお触り開放ですが、それでもベタベタ触るのは厳禁です。
手の甲を鼻先にそっと近づけて、匂いを嗅いでもらえれば大成功です。
近づくと逃げていくようなら、無理に距離を詰めず、まずは同じ部屋にいることから、少しずつ慣れさせましょう。
うさぎがなでられると気持ちいい場所
近づけるようになったら、少しずつなでなでしていきます。
まずは、おでこの辺りを指でそっとなでなでします。
うさぎは、頭が一番触られて気持ちいい場所らしいです。
なつくと、自分から頭なでなでを要求するようになりますよ。
頭の次は背中、首、おしり、と徐々に範囲を広げていきましょう。
コツは、嫌がったらすぐに辞めることです。
無理に触ろうとすると、せっかく築き始めた信頼関係が、また元に戻ってしまいます。
撫でながら名前を呼んであげることも大事です。
名前をたくさん読んであげることで、段々と自分の名前を認識します。
抱っこうさぎを目指そう!
色々な所が撫でられるようになったら、次は抱っこです。
ですが、いきなり抱っこするのは絶対にダメです。
最初からあまり抱っこを嫌がらない子もいますが、うさぎの中には、すごく抱っこがが苦手な子もいます。
嫌がらなくても、緊張して固まってしまう子もいます。
抱っこできても、うさぎのストレスとなってしまうようでは、良くありませんよね。
無理な抱っこは禁物ですが、病院につれていくときや、爪切りのときなど、どうしても抱きあげることが必要なときもあります。
無理なくうさぎのペースに合わせて、徐々に慣らしていきましょう。
まずは膝に乗るところから
まずは、うさぎが飼い主の膝の上に自分から乗ってくるようにしましょう。
人懐っこい子だと、何もしなくても乗ってくる子もいますが、警戒心が強い子だとなかなかそうはいきません。
そんなときは、エサでつります。
膝の上にうさぎの好物を乗せて、自ら乗ってくるのを待ちましょう。
神経質な子はそれでもなかなか乗ってこないかもしれませんが、ジッと我慢です。
岩のように待ちましょう。
危険がないとわかれば、必ず膝に乗ってエサを食べるようになります。
膝に乗ってきたらよしよしと優しく撫でてあげましょう。
膝で大好きなご飯を食べたり、なでなでしてもらうことによって、膝の上は落ち着く場所なんだということを覚えていきます。
1~2週間程度繰り返せば、エサがなくても自分から乗ってくるようになりますよ。
お膝抱っこに慣れさせよう
膝に大人しく乗っているようになったら、膝の上で抱っこできるようにしましょう。
最初から立って抱き上げようとすると、うさぎが嫌がって暴れて、床に落としてしまうこともあります。
ほんの1m程度の落下が、うさぎにとっては致命傷になりかねないです。
慣れないうちの抱っこは、必ず座った状態から始めましょう。
うさぎが膝に乗って大人しくしていたら、右手を前足の下に入れ、左手でおしりを支えます。
うさぎの背中を飼い主のお腹にぴったりと付ければ、お膝抱っこの完成です。
嫌がったらすぐに放しましょう。
抱っこするときには、背中の肉を掴むと書いてある飼育書も多いですが、私はあまりお勧めしません。
背中を掴む抱っこが一番暴れにくいというのは確かです。
なので、まだ慣れないうちにどうしても抱っこしなければならないときには、背中を掴む方法が良いです。
けれど、抱っこしても暴れないようになれば、胸の前を抑える抱っこの方が良いと私は思います。
お腹を見せてゴロンのポーズ
お膝抱っこができたら、右手を放して、仰向けにゴロンと寝かせてみましょう。
足を投げ出して。お腹を見せるポーズになりあます。
安定するように、放した右手で背中をさせてあげましょう。
最初はすぐに元に戻ってしまいますが、慣れてくるとずっと仰向けのままでいてくれますよ。
弱点のお腹をさらけ出すこのポーズは、飼い主をかなり信頼していないとできません。
お腹側の皮膚のチェックやブラッシング、爪切りにも便利なポーズなので、少しずつ練習しておくとよいですよ。
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うさぎのなつき度チェック
あなたの家のうさぎは、どれくらいなついていますか?
うさぎの行動で、あなたへのなつき度がわかります。
こんな行動をしているか、チェックしてみましょう。
レベル1 近づいても逃げない
うさぎにそっと近づいても、こちらを気にする様子もなく自然にしていたら、なつくうさぎへの第一歩です。
飼い主が危険な存在ではないと判断しています。
近づくと逃げてしまったり、立ち上がってピンと耳を立てているようなら、まだまだ飼い主を警戒している証拠。
無理に近づくとますます懐かなくなってしまいます。
まずは、置物のようにじっとしてうさぎに近づいてもらうことから始めましょう。
レベル2 鼻先で飼い主をツンツンする、顎を擦り付ける
鼻先で飼い主をツンツンするのは、うさぎが人に興味を持ちだした証拠。
そのまま好きなだけツンツンさせてあげましょう。
ただし、鼻先で邪魔なものをどかすように持ち上げようとしてきたり、顎を擦り付けたりするのはちょっと注意。
自分の方が偉いことを示す、一種のマウンティング行為です。
鼻先でどかそうとするのは、自分の場所からどけ!と主張して飼い主を下に見ています。
顎を擦り付けるのも一見懐いてきたかのように見えますが、自分の臭いを擦り付けることで自分の方が上であることを示しています。
うさぎに飼い主を信頼してもらうためには、こちらの方が上なのだとはっきりと立場を教える必要があります。
レベル3 撫でると気持ちよさそうにする
警戒心の強いうさぎが、触られて気持ちよさそうにしていたら、心を開いてきた証拠。
うさぎは気持ち良いときには、目を細めてウットリとした表情をします。
頭を下げて顎をペタンと床に付け、「撫でて」とうさぎからなでなでを催促することも。
そんなときは、おでこや背中、首回りなどをたくさんなでなでしてあげましょう。
お腹や足なども触らせてくれるようになったら、かなり信頼度が上がっているといえます。
抱っこまでもう少しです。
レベル4 膝に乗ってくる
自分から膝に乗ってくるようになったら、飼い主と一緒にいると安心できるということです。
大きいうさぎだと、ずっと膝に乗せていると足がしびれてきますが、それも幸せのひとときです。
忙しくて、うさぎが乗っていても立ち上がりたいときもあるかもしれませんが、できるだけなでなでしてあげましょう。
膝の上でお腹を見せるゴロンのポーズができるようになったら、もうほぼあなたを信頼しきっています。
レベル5 大人しく抱っこされている
野生のうさぎは、いつでも逃げ出せるように周囲を警戒しています。
うさぎにとって、身動きができないよう身体を拘束されるということは、とても危険なことなのです。
その危険な抱っこを飼い主にさせてくれるということは、完全に心を許した証拠。
これからも、うさぎを抱っこしたりなでなでしたり、たくさんスキンシップをとってあげてください。
番外編 名前を呼んでも来ないのは懐いてないから?
うさぎも繰り返し名前を呼べば、自分の名前がわかるようになります。
そのうち、名前を読んだだけで飼い主の元へ駆け寄ってくるようになることも。
ですが、名前を読んだら必ず来るようになるかというと、そうでもありません。
どんなになついていても、来ないときは来ません(笑)
うさぎはとても気まぐれでマイペースな生き物でもあります。
名前を読んだらエサをあげたり、たくさんなでなでしてあげるようにすれば、ある程度よって来るようにはなりますが、それでも来ないときも多いです。
これはもう、うさぎの性格による、としか言えません。
名前を呼んでもこないからといって、ガッカリする必要はありませんよ。
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