うさぎの目は、横から見ると少し飛び出しているのが分かります。
360度どこから敵が来ても分かるように、こんな風になっているのですが、飛び出ている分、うさぎの目のトラブルは多いです。
うさぎの目の異常症状で、見られることが多いのが、目やに。
うさぎは健康なときには目やにはあまり出ません。
目やにが出ているということは、目や身体になんらかのトラブルが起きているということです。
他の症状もないかよく見て、改善されないようなら病院で見てもらいましょう。
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うさぎに目やにを取る方法
うさぎの目に目やになどが付いていたら、柔らかいガーゼなどで取るようにしましょう。
ティッシュだと紙の繊維が目に入ってしまうこともあります。
固まっていたらぬるま湯で濡らしたガーゼをあてて、目やにをふやかしてからとってください。
強引取り方をすると、目周りを傷つけて皮膚炎になってしまうこともあります。
そして、うさぎに目やにが出る原因を取り除く必要があります。
刺激物が原因の場合は、環境を改善すれば目やにも収まります。
環境を変えても収まらないときには、他の原因が考えられます。
素人の判断は難しいので、様子見は2~3日か長くとも一週間くらいにして、病院で診てもらうようにしましょう。
目やにの様子別、考えられる原因
目やにの様子によって、色々な原因が考えられます。
目に傷がついている
最初にも書きましたが、うさぎは目が少し飛び出ているので、誤って傷つけてしまうことも多いです。
ケージなどにぶつけてしまったり、同居うさぎとのけんかや、自分の爪でひっかいてしまうことも。
ホコリや毛などのゴミも入りやすいので気を付けてあげてください。
ゴミが入っている場合は、ぬるま湯で濡らしたガーゼで取ると良いです。
取りにくい場合は、小動物用の目薬を点してあげるとよいですよ。
目が充血している
目が充血しているときには、結膜炎や角膜炎にかかっている可能性があります。
結膜は、目の白目からまぶたの裏側のピンク部分にかけてまでの所、角膜は目の表面を覆っている膜のことで、それぞれで炎症を起こしていることを結膜炎、角膜炎といいます。
結膜炎
うさぎがかかる目の病気で、最も多いのが結膜炎です。
結膜炎にかかっていると、目やに・充血の他に、まぶたの腫れや大量の涙などの症状が見られることもあります。
原因は、ウィルス感染やアレルギー症状、歯の不正咬合など。
症状が進むと、角膜炎や緑内障へと発展し、最悪の場合失明する恐れもあります。
角膜炎
角膜炎の原因は、結膜炎からの派生や、細菌感染、目についた傷などです。
結膜炎よりも痛みが強いのが特徴で、目をシバシバさせたり、目が開けられなくなってしまうこともあります。
自分で傷つけてしまって角膜炎となることもありますが、多いのは同居うさぎとの喧嘩です。
うさぎは案外気が強く、縄張り意識の強い生き物です。
特にオス同士の多頭飼いはとても難しいので、相性が悪いようなら、別ケージで飼うなどの対策をとりましょう。
<3h>涙が出ている
目やにといっしょに涙が溢れているようなときは、結膜炎・角膜炎の他に、鼻涙管閉塞の可能性もあります。
鼻涙管閉塞とは、目と鼻を繋ぐ管が、細菌の感染や歯の伸びすぎなどによって、詰まって炎症を起こしてしまった状態のことをいいます。
病院で鼻涙管の洗浄をする必要があります。
軽度であれば簡単に洗浄できますが、固まってしまっていると、改善が難しくなります。
早めに病院に連れて行ってあげましょう。
鼻水が出ている
目やにと共に鼻水も出ているときは、パスツレラ症などのウィルス感染が考えられます。
パスツレラ症に感染すると、鼻水やくしゃみなど鼻かぜのような症状が主に見られますが、目にまで感染が進むと、結膜炎を併発することもあります。
中耳炎や下痢になることもあるので、注意深く症状を見ましょう。
パスツレラはほとんどのうさぎに常在しているといわれています。
一度感染すると、自然に消えることはほぼありあません。
ストレスや体力の低下など、少し体調が悪くなると発症します。
治療後でも何度も発症し、完治の難しい病気です。
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黒目が広がっている
うさぎの黒目が拡大しているときには、ブドウ膜炎にかかっているかもしれません。
ブドウ膜炎の原因は、細菌感染や寄生虫、角膜炎から派生することもあります。
目全体に充血が見られることもあります。
痛みが強いので、酷くなると、元気や食欲もなくなってしまうこともあります。
体力が低下すると他の病気も発症しやすくなりますし、食欲不振だけでもうさぎにとっては命取りなので、早めに病院につ入れて行ってください。
目が閉じられない
目が膨らんでまぶたが閉じられない状態だと、緑内障にかかっている可能性があります。
これも痛みで食欲低下を招くことも。
遺伝的に緑内障になりやすい性質を持っていることもあり、ニュージーランドホワイトは、特に発症しやすいといわれています。
早期治療が肝心なので、日ごろから目の様子をよく見てあげるようにしましょう。
呼吸が苦しそう
目や鼻の症状だけでなく、息苦しそうな様子が見られたら気管支炎かもしれません。
気管支炎とは、ウィルスや細菌が肺の入り口である気管支に感染して起こります。
多いのは、パスツレラなどの細菌感染からの併発ですが、寄生虫や心疾患から起こることもあります。
急に発症することもあり、幼いうさぎや高齢うさぎでは命に関わることも多いです。
上を向いて苦しそうに息をする様子が見られることもあります。
目やにの他に症状がない場合
目やにの他に特に症状が見られない場合は煙や強い匂いなどの刺激物、、ストレス、寝不足などが考えられます。
タバコの煙、芳香剤などの刺激物に注意
うさぎは人間に比べて、とても身体が小さいので、少しの刺激で受ける影響も大きいです。
タバコの煙や、強い匂い、虫よけスプレーなどが刺激となって、目やにが出ることもあります。
通気が悪いと、おしっこの臭いがこもって刺激となってしまうことも。
牧草やウッドチップの細かいカスが目に入って、目やにが増えてしまう子ともあります。
「少しくらいなら大丈夫」とは思わずに、うさぎはとても繊細な生き物だということを忘れず、刺激になるようなものはなるべく避けてあげましょう。
うさぎはストレスにとても弱い
うさぎはとてもストレスに弱い生き物です。
ちょっとした環境の変化や、大きな音、見知らぬ来客などがあっただけで、体調を崩すこともあります。
ストレスが続くと下痢や食欲不振など、うさぎにとっては致命的な症状まで出てくることもあります。
様子の変化に気が付いたら、早めに原因を取り除いてあげることが大切です。
昼間構いすぎると睡眠不足になってしまう
うさぎの平均睡眠時間は平均8時間ほど。
人間と同じくらいですが、昼行性ではないので、人と同じ時間帯に寝ているわけではありません。
うさぎは朝方と夕方に活動的になる、薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)の動物です。
昼間や夜間は寝て起きて食べて、また寝て起きて食べて…を繰り返しています。
明るい昼間は、うさぎはとっても眠い時間ですので、遊びたくてもそっとしておいてあげましょう。
また、うさぎは目を開けたまま寝ることが多いです。
鼻ガピクピク動いていないときは、目を開けていても寝ています。
そっと触っただけでも起きてしまうので、じっと動かないときはちょっかいを出さないようにしましょう。
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