うさぎを飼っていると、お尻にフンが残っていたり、お腹が汚れているときがあります。
そんなとき、うさぎをお風呂にいれていいのでしょうか。
基本的に、病気などでない限り、うさぎをお風呂には入れてはいけません。体に負担がかかり、ストレスになるためです。
今回は、うさぎをお風呂にいれていいかどうか、入れていいケースと入れてはいけない場合、お風呂の入れ方をご紹介します。
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うさぎはお風呂に入れていい?
うさぎをお風呂に入れていいかというと、うさぎの体温38.6~40.1℃を保持できるなら入れてOKです。
ただ、ちょっと汚れたからとか、月に1回は清潔のためにいれるようにしているとかの理由では入れてはいけません。
基本的に、お風呂はうさぎにとって体の負担となりストレスになるからです。
体が汚れたからどうしてもお風呂に入れたいという場合は、流さないでいいシャンプーや、シャンプータオルなどを使うようにしましょう。
うちのうさぎは、5匹ともいままでみんなお風呂に入れたことはありません。
うさぎはキレイ好きなので、自分で毛づくろいして体の清潔を保つことができます。
そのため、ちょっとした汚れなら自分で取れますし、そのほうがうさぎは自分の体のメンテナンスをすることができます。
結論として、「しっかり乾かせばお風呂に入れてもいいけれど、通常は入れてはいけない」ということです。
うさぎをお風呂に入れていいケース
肥満でお尻が頻繁に汚れる
通常、お尻の汚れはうさぎは自分できれいにすることができます。
これができなくなる場合というのが、肥満で首がお尻まで回らなくなる場合です。
こうなると自分でお尻をきれいにすることができないので、ずっと汚れたままでうさぎもストレスがたまり、放置していると皮膚病になってしまいます。
汚れていない部分はお風呂に入れなくていいので、お尻の部分だけをお風呂に入れて洗うようにしましょう。
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お尻くらいの部分汚れだったら、ボディシャンプータオルが便利で使い勝手がよいです。
うちでは汚れた時はボディシャンプータオルを使用していますが、さわやかな香りで厚手のタオルでしっかりと汚れをキャッチできます。
泌尿器系でおしっこがくっつく
泌尿器系の病気、膀胱腫瘍や尿石症、膀胱炎などが発症していると、尿が出にくかったり、臭いが強烈になります。
雑菌がたまりやすくなるので、この場合はこまめに尿がひっついた部分を洗ってあげる必要があります。
この場合も、洗う範囲が細かいので、ボディシャンプータオルで十分です。
臭腺が固まっている
お尻の横には臭腺という、臭いがでる分泌物が固まっている部分があります。
清潔にしていると、臭腺が固まるほどではないのですが、あまりお手入れをしないうさぎや、年よりのうさぎなどは、臭腺が汚れやすいです。
そのため、うさぎから少し離れても臭いが気になるとなってきたら、臭腺をふやかすためにお尻だけお湯に入れて、それから綿棒や布で分泌物を優しく取り除いてあげましょう。
一回ではなかなか落としきれないので、何回かに分けたり、左右別々にするなどして、こまめに取り除いていきましょう。
臭腺にたまりやすいかどうかは、個体差があり、たまりやすいこはすぐにたまりやすいです。
皮膚炎が出ているときはお風呂はNG
皮膚炎が発症していて、皮膚がカサカサしている、白いフケがついている、皮膚が赤みを帯びているなどの場合は、お風呂はNGです。
うさぎは自分で体温を調節する機能がなく、毛と皮膚も防水性がないので、一度毛が濡れると皮膚炎が悪化してしまいます。
お風呂の入れ方上級者なら入れても問題ないですが、それはお風呂に入れる時間や、乾かし方にコツがあり、難しいです。
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お風呂の入れ方
お風呂に入れる注意点として、耳の中にお湯が入らないようにする、お湯の温度を適正に保つ、素早く乾かすの3点に気を付けましょう。
この3点を守っていれば、体温が低下して危険な事態を防ぐことができます。
①洗面器や洗面台に、うさぎの体温より1度高いお湯(39度~40度)を張る。
お湯の量は、うさぎが座ってお尻が隠れるくらいの高さくらいに張ること。
うさぎをお湯に入れる前に、温度計でしっかりお湯の温度を測りましょう。
②うさぎをお尻からゆっくりお湯に入れていきましょう。
暴れる場合は、手を離さずにこの体制のまま洗っていきます。
③基本的に、うさぎの顔としっぽは乾きにくく、敏感な部分なのでお湯につけるのはNGです。
お腹とお尻、足だけをお湯につけるようにしましょう。
④汚れている部分にうさぎ専用シャンプーをつけて、優しく指先で洗います。
このとき、うさぎが嫌がって仰向けの体制になるときは、体に負担がかかるので、背中を曲げてカーブを描いてあげます。
うさぎの背中は少し曲がっているので、まっすぐの姿勢ではきついんですね。
シャンプーは人間用のでは刺激が強く、使うと皮膚炎になってしまうので、必ず低刺激なうさぎ専用のシャンプーを使いましょう。
うちで使っているのはシャンプーとリンスが一緒に入っているタイプで、1回で分けずに洗えるので時短になっています。
⑤シャンプーを洗い流します。
シャワーで直接洗い流してもいいですが、シャワーを怖がる場合は、一度洗面器にお湯をためてから、手でぱしゃぱしゃと洗い流すようにしましょう。
洗い流すお湯の温度は39度~40度を保ち、うさぎの体温を下げないように注意しましょう。
※②~⑤までの工程で、どんなに汚れていても10分以内に終わるようにしましょう。
⑥次はお風呂で一番大事な乾かす工程です。
うさぎは体温調節の機能がなく、手早く乾かさないとすぐに体温が下がってしまうので、10分を目安に素早く乾かします。
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タオルはマイクロファイバーを使いましょう。
マイクロファイバーは水を素早く吸収し、ドライヤーする時間を短縮できます。
うちでもこれを使用していますが、3分の1乾かす時間を短縮することができました。
タオルとドライヤーを使い、手早く乾かして、お風呂完了です。
お風呂が好きなうさぎはいる?
YouTubeには、「うちのうさぎはお風呂大好き」など、お湯を怖がっていないかのような動画が出ています。
しかし、ほとんど、すべてといっていいほど、うさぎにお風呂好きはいないと思っています。
自然界でのうさぎにとって、体が濡れることは死活問題です。
もちろん、ペットとして飼われているうさぎにも野生の本能は残っており、じっさいに体が濡れると危険なわけですから、その本能が働かないはずはありません。
お風呂にゆっくり浸かっているようにみえて、じつは怖くて動けなかったり、飼い主が怖かったりして、動けない場合があります。
とくにこの動画は酷いと思いました。
足がつくかつかないかくらいの浴槽にうさぎを入れて泳がせる。
うさぎは必死に泳いでいますし、お湯の中でころんで耳にお湯が入ってしまっています。
うさぎのことをよく知らない人には、「かわいい、泳いでいる」と映るかもしれませんが、わたしには必死にもがき苦しんでいるように見えます。
このような誤解があり、うさぎは本来お風呂は嫌いなはずです。
お風呂は生後3か月から
うさぎは基本的にお風呂に入れなくていいですが、入れていいのは生後3か月からは入れても大丈夫です。
生後3か月までは体力が十分に整っていないので、お湯にいれたことによる急激な温度変化に対応することができません。
どんなに汚れていても、生後3か月まではお風呂には絶対入れてはいけません。
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