うさぎを飼う前に読んで欲しい4つの基本的な飼育方法

うさぎは鳴かないし散歩もいらない、一人暮らしでも飼いやすい生き物です。

ペットショップでうさぎの愛らしい姿を見て、衝動買いしたくなるのもわかります。

でも、ちょっとまってください。

小さくても、生き物を飼うというのはとても大変なことです。

今すぐ持って帰りたい気持ちをぐっとこらえて、しっかりと準備をしてから大切なうさぎを迎えましょう。

今回はうさぎを飼う前に知っていて欲しい、基本的な飼育方法をご紹介します。

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①うさぎを飼う前の心構え

あなたがうさぎを飼いたいと思ったきっかけはなんですか?

かわいいから?犬や猫より飼うのが簡単そうだから?ペットショップで安く買えるから?

確かに小さくて鳴き声もないうさぎは、犬や猫よりも手のかからない部分もあるかもしれません。

 

ですが、うさぎは非常にデリケートな生き物です。

抱っこや触られるのが好きではない子も多いです。

なんでもかじるし、トイレも覚えるけど100%じゃないし、イタズラもするので、あなたの大事な物を壊したり汚したりしてしまうかもしれません。

 

24時間胃腸にものを入れて動かさなければならないので、一回エサをやり忘れただけで危険な状態になることもあります。

出張や旅行などでほったらかしにするなんてもってのほかです。

そんなときや、あなたに何かあったときに代わりに世話をしてくれる人はいますか?

 

毎日清潔にしてあげなければすぐに病気になるし、ちょっとのことがストレスになるし、ほんの少しの不調が、即命に関わります。

少しの不調も見逃さずに、すぐに病院につれていってあげることが必要です。

うさぎの飼育費用は最低でも年間10万円はかかります。

 

病気になって通院・手術や、身体のケアのために特別なフードが必要になればもっともっとかかります。

うさぎを飼うのは、決して楽でも簡単でもありません。

ペットを飼うということは、その動物を一生の責任を負うということです。

 

飼うのが楽な動物なんていません。

けれど、うさぎには大変さを補って余りあるくらいの魅力があります。

簡単そうだから、楽そうだから、安いから、うさぎを飼いたいのではなく「大変でも面倒でもお金がかかっても、どうしてもうさぎが飼いたいんだ!」と決心ができた方は、次のステップへどうぞ。

 

②うさぎを飼う準備に必要なもの

うさぎを飼う前に必要なものは色々あります。

しかkり揃えて準備万端にしてから、かわいいうさぎを我が家に迎えましょう。

 

ケージ

うさぎには、基本的に飼育用のケージが必要です。

部屋の中で放し飼いにしている人もいますが、その場合でも、ケージがあれば安心して休める個室になります。

ケージは最低でも、中でうさぎが二本足で立ちあがれる高さがあるものを選びましょう。

 

広さはうさぎがごろんと横になれるくらいの広さが丁度良いです。

床材はなるべく細かい金網のもので、下が引き出し式になっているものがオススメです。

ただし、金網は足に負担がかかるので、すのこやマットも入れるようにしましょう。

 

給水ボトル

うさぎの水は、金属の飲み口が付いた給水ボトルで与えます。

ケージに付属していることも多いですが、壊れやすいので必ず予備を準備しておきましょう。

 

食器

咥えてひっくり返さないように固定式か、重さのある陶器でできているものが良いです。

 

牧草入れ

うさぎはエサの他に牧草も食べます。

いつも絶やさないようにしましょう。

 

トイレ

うさぎは同じところで用を足す習性があるので、トイレを設置すればきちんと覚えます。

これも底に金網が敷いてあるものがオススメです。

 

かじり木

うさぎはとにかくなんでもかじってストレス発散します。

思い切りかじれるかじり木を入れてあげましょう。

 

巣箱

うさぎは狭い場所が好きなので、身体に密着して休める巣箱を準備してあげると、より安心して休めます。

木や牧草でできたものがオススメです。

 

サークル

運動させるときなどは、ケージから出してサークルで囲ったスペースに放します。

うさぎはとにかくなんでもかんでもかじるので(2度目)うさぎが余計なものをかじらないように、サークルで囲ってあげると、人もうさぎも安心です。

ケージの掃除をするときもサークルに放しておくとよいです。

 

キャリーケース

病院に連れて行くときなどに必要です。

普段から、牧草やおもちゃを入れて、キャリーケースにも慣れさせておきましょう。

 

ブラシ

うさぎは年に数回換毛期があり、毛がものすごく抜けます。

本当に毛だけでもう1匹2匹うさぎが作れるんじゃないかってくらい抜けます。

こまめにブラッシングしてあげないと、部屋が大変なことになります。

 

③うさぎの食べ物

うさぎは何を食べるのか知っていますか?

アニメなどのうさぎは人参が好きなイメージですね。

もちろん人参も食べますが、うさぎの主食にはなりません。

 

うさぎの主食はペレットと牧草

うさぎの主食は固形のペレットと牧草です。

ペレットは一日2回、朝晩に量を測ってあげます。

うさぎは早朝と夕方に活動的になるので、なるべく早めの早朝と夕方にあげておくとよいですね。

 

ペレットの量は、子うさぎは体重の3%、大人のうさぎは5%程度が目安です。

ペレットの種類によっても微妙に量が違ってくるので、袋に書いてある説明をよく読んであげるようにしましょう。

 

牧草は、常に新鮮なものが食べられるようにしてあげてください。

うさぎが自然で食べるものに一番近いのが牧草です。

 

うさぎは24時間草を食べることで胃腸を動かしています。

たくさん食べると歯の伸びすぎの予防にもなりますので、一日中絶やさないようにしてあげてください。

 

“うさぎは水を飲まない”はウソ

“うさぎは水を飲まない”という噂を聞いたことがありますか?

昔のうさぎは草や野菜から多くの水分を摂取することができたため、このようなことが言われていたようです。

ですが、ペレットと乾いた牧草が主食の現代の飼いうさぎは、もちろんお水もゴクゴク飲みます。

 

ボトルのお水は毎日替えて、新鮮なものを与えましょう。

ボトルから上手に飲めない子は皿に入れてあげてもいいですが、ひっくり返してこぼしてしまったり、糞や牧草が中に入ってしまって清潔に保つのが難しいです。

 

最初は飲み口にヨーグルトやはちみつなどをちょっとだけ塗ってあげると、ボトルでお水を飲むことも覚えますよ。

また、逆に歳をとってくると頭を上げてボトルで水を飲むのが難しくなることもあります。

 

そのときボトルだけでしかお水を飲んだことがないと、お皿から飲むということがわからなくなってしまう子もいます。

なので、ときどきはお皿に水を入れて飲む練習もしておくといいかもしれません。

 

野菜はおやつに少しだけ

野菜や果物は、特に積極的にあげる必要はないです。

ただ、新鮮な野菜をおやつとしてあげるとうさぎも喜ぶので、ときどき少量与えるのはOKです。

あげすぎないようにすることと、よく洗って農薬をしっかり落とすように気を付けてください。

 

ネギ類、イモ類はうさぎの身体には毒なので、絶対に与えてはいけません。

観葉植物や庭の植物なども、うさぎが食べると危険なものもあるので注意しましょう。

 

オススメは、水菜や小松菜などの葉野菜です。

ただし、ほうれん草は摂りすぎると尿路結石になる危険があるので、与えるならほんの少量だけにしてください。

 

うんちも貴重なうさぎの栄養

うさぎは自分の糞を食べる習性があります。

「糞を食べるなんて汚い!」と思うかもしれませんが、うさぎにとっては大事な栄養源です。

盲腸で発酵させた糞をもう一度食べることで、大事な栄養を余すことなく吸収しているんです。

 

うさぎが食べる糞は盲腸糞といって、出てきても下に落ちず、おしりにくっついています。

うさぎは、そこに直接口をつけて糞を食べます。

太りすぎるとおしりに口が届かなくなり、盲腸糞が食べれなくなってしまうので、あまり太らせないようにしましょう。

 

④うさぎの健康チェック

うさぎはとてもデリケートな生き物です。

そして、常に周りを警戒している草食動物なので、極限まで周りに弱っているのを悟られまいとします。

なので、さっきまで元気だったのに突然グッタリとして動かなくなってしまうことも珍しくありません。

 

また、ストレスにもものすごく敏感です。

少しの環境の変化で体調不良になることも多々あるので、注意してください。

常に体調をチェックして、うさぎの発する僅かなサインを見逃さないようにしましょう。

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健康チェック項目①うんち

うさぎの健康状態の目安として、一番わかりやすいのがうんちです。

健康なうんちはコロコロと丸くて、1㎝弱くらいの大きさで、色は黒っぽい茶色です。

 

健康なときのうんちをよく見て、小さかったり柔らかかったり、変化がないかチェックしておきましょう。

ときどきブドウの房のように、いくつかくっついたうんちが見つかることがあります。

これが、上でも少し説明した盲腸糞です。

 

普通盲腸糞は全部食べてしまいますが、環境の変化によるストレスなど、何か不調があると食べないことがあります。

また、盲腸糞よりも少し柔らかい軟便も、うさぎは食べません。

 

盲腸糞は、普通なら落ちているのを見かけることはあまりないはずなので、くっついた糞が落ちていたら、何かしらの不調のサインだと思ってください。

形もないような下痢をしているときは、緊急事態です。

うさぎの胃腸不良は即命に関わりますので、迷わずすぐに病院に行ってください。

 

健康チェック項目②食欲があるか

食べ物の項目で、うさぎは24時間牧草を食べていると書きましたが、それは食べていないと胃腸の動きが止まってしまうため。

胃腸の動きが止まると、残っている食べ物が発酵してガスが溜まってしまいます。

 

すると余計に食欲がなくなり、胃腸の機能がますます落ちていくという負のスパイラルに陥ります。

人間は一日二日食べなくても即命に関わることはありませんが、うさぎの食欲不振は緊急事態です。

 

半日食べないでいるだけで、胃腸の動きはストップし、危篤状態に陥り、なんとか危険を脱しても長期間の治療を続けなければなるなくなることも多々あります。

「元気だから大丈夫」と思っていたら、突然パタリと動かなくなった、なんてこともよくあることですので、様子見などと甘いことを言ってないで、即病院に行きましょう。

 

健康チェック項目③歯の状態

うさぎの体調不良の引き金となる、最も多い要因が歯の伸びすぎです。

うさぎの歯は放っておくと毎日伸び続けていきます。

 

歯が伸びすぎて噛み合わせが悪くなった状態を「不正咬合」といいます。

不正咬合が起きると、目や鼻への影響や、食欲不振など、身体に様々な異常をきたします。

 

うさぎは大きく口をあけることがあまりなく、歯のチェックをするのはなかなか難しいのですが、少しずつお口を開けることに慣れさせていきましょう。

また、口の中が見れなくても、ペレットや牧草を食べる様子、よだれが出ていないか、涙や鼻水が出ていないかなどで不正咬合になっていないかチェックすることもできます。

不正咬合の予防に一番良いのは、牧草をたくさん食べさせることです。

 

うさぎの歯は、上の歯と下の歯をかみ合わせることで少しずつ削られていきます。

よく噛む必要がある牧草を食べることで、うさぎの歯は摩耗されて、健康な状態を保つことができます。

 

健康チェック項目④身体全体の状態

他にも、目の輝きや、毛のツヤ、歩き方、仕草など、普段のうさぎの様子を細かく知っておくことが大事です。

健康な状態がよく分かっていれば、なにか異常があったときにすぐに気づくことができます。

 

うさぎの平均寿命は7年といわれていますが、健康に気を付けて育てれば、10年以上生きることもできます。

かわいいうさぎと少しでも長く一緒にいるために、毎日のチェックをかかさないようにしましょう。

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