うさぎを抱っこしてなでなでするのは、飼い主にとっては憧れですよね。
しかしいざうさぎを飼ってみると、抱っこしようものなら嫌がって暴れて逃げる逃げる。
うさぎは本能的に抱っこが嫌いで、すぐに抱っこをさせてくれるうさぎはあまりいません。
今回は、うさぎが抱っこ嫌いな理由、抱っこの練習用法、抱っこの仕方などをご紹介します。
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うさぎが抱っこ嫌いな理由
うさぎは元々、本能的に抱っこが苦手です。
抱っこは足が地面から離れることになり、その姿勢は獲物に捕られられるときと同じ姿勢だからです。
肉食動物に加えられて、いまにも食べられそうという、恐怖のイメージがあるんですね。
そのため、地面から足が離れると強く不安を感じて、逃げ出そうともがいてしまいます。
足ダンされる
うさぎが抱っこから逃げるときよくするのが、後ろ足でダンッと蹴り上げる足ダンです。
足ダンは、捕獲されるときの最終の逃げる手段で、相手の顔や体にヒットさせようと、足ダンして体を離そうとします。
抱っこするときに足ダンがでるのは、相当嫌がっているというサインです。
うさぎの抱っこの方法
①まずは名前を呼びながら、優しく声をかける。
「いいこいいこ、大丈夫だよ」という風に、頭を撫でながら声をかけます。
②
右利きの人の場合、左手でうさぎのお腹、右手でお尻に手をそえて、お尻全体をまるっと抱えるようにゆっくりと体を持ち上げます。
このとき、左手の指はお腹をおさえながら、うさぎの手を固定して、上にあげて暴れないようにします。
③
人の体のお腹にくっつけて、うさぎの体がぐらつかないように固定します。
お尻はしっかり抱えたままでいるのが、うさぎを不安にさせないためのポイントです。
④下ろすときは、徐々に下に下ろしながら、足から地面に着地させます。
仰向けの抱っこの仕方
①
上記の方法でうさぎを抱っこしたら、そのまま仰向けで抱っこしてみましょう。
まずは図のように、右手でうさぎの体の下を支えるように持ち、お尻を支えます。
左手は、うさぎの手を上にあげて、お腹を支えるように持ちます。
②
①の状態のまま、うさぎの体をずらしていき、右の脇の下にうさぎの顔を隠してしまいます。
うさぎは視界が遮られると、大人しくなるという習性があるので、仰向けに抱っこしても大人しくなります。
③
この状態でなら、左手をお腹から離して足をなでなでしたり、お腹をなでなでしたり、左手を自由に使えます。
ナワバリの外で抱っこしよう
うさぎはナワバリ意識が強い生き物なので、うさぎ小屋から離れた場所で抱っこは行いましょう。
うさぎにとって抱っこは興奮する姿勢で、ナワバリの中で抱っこするとさらに「ナワバリを守らなくては!」と興奮して暴れてしまいます。
できればうさぎ小屋がおいていない部屋で抱っこするのがいいですね。
抱っこの時間は短めに
どんなに抱っこに慣れているうさぎでも、基本的にうさぎは抱っこが苦手です。
撫でられるのは好きというこも多いので、なでなでして欲しいうさぎには、抱っこしてではなく地面に置いてからなでましょう。
仰向けで抱っこする時間は、長くても3分以内にとどめましょう。
3分以上だと、抱っこに慣れているうさぎでもストレスがかかってしまいます。
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抱っこを嫌がるときの練習
抱っこはうさぎにとって本能的に嫌がられるものですが、緊急時や病院にいくとき、体にできものがないかなど調べるときに必要になります。
そのため、日ごろから抱っこに慣れさせておいたほうがいいです。
たいていの場合、抱っこに慣れていないうさぎは嫌がるので、まずは抱っこされてもいいように、練習が必要です。
抱っこできる信頼は築けているか
まず、最低限うさぎが飼い主に抱っこされてもいいかどうか、うさぎとの信頼関係を確認しましょう。
・撫でると動かずにじっとしている
・撫でると歯をカチカチならす、口をもぐもぐする
・顔を近づけると、顔によってくる
・お散歩させると足元をうろうろする
このようなしぐさを飼い主の前で見せれば、うさぎはリラックスしていて飼い主との信頼関係が築けているサインです。
最低限このようなしぐさが見られてから、抱っこに取り掛かりましょう。
足を浮かせる練習
うさぎは足が浮くことに強い不安を感じています。
抱っこしようと何度もチャレンジしても暴れるのは、足が浮くことに慣れていないためです。
そこで、何度も足を浮かせて、何も起こらない「大丈夫なんだよ」ということを教えます。
足を浮かせることに慣れさせるという意味ですね。
動画のように、うさぎの首をつかんで、一方の手でお尻を持ち上げて、1秒ほど足を浮かせる練習を繰り返しましょう。
慣れてきたら2秒浮かせるというふうにして、何度も繰り返すことがポイントです。
軽い抱っこができるようになろう
うさぎを持ち上げる本格的な抱っこの前に、軽い抱っこができるようになりましょう。
動画のように、座った状態でお腹のところにうさぎをぎゅっと抱え込む抱っこです。
うさぎをおやつで膝の上におびき寄せて、そのままお尻をお腹に引き付けて、片方の手で頭を固定して抱っこします。
このとき、脇の下に頭をはさむと、視界が遮られうさぎは大人しくなります。
なでなでして、抱っこをされる感覚を練習します。
おやつを与えて抱っこは楽しいことと覚えさせる
足を浮かせる練習や、抱っこをしたときは、練習の前後におやつを与えましょう。
おやつを与えることで、抱っこされること、足を浮かせることが恐怖ではなく、楽しいことだと覚えてくれます。
抱っこされながら震える場合
うさぎの中には、抱っこはできるけれど、呼吸が荒く、小刻みに揺れて、震えながら抱っこされるうさぎがいます。
震えるうさぎは、上記のような抱っこの練習をせずに、ぱっと抱っこできてしまったうさぎに多くみられる特徴です。
このようなうさぎは、性格が大人しく温厚で、飼い主のことも信頼していて大好きです。
そのため、飼い主のすることに抵抗はせず、されるがまま抱っこされています。
しかし、足が地面についていない恐怖から、不安を感じストレスを感じている状態です。
この状態では、いくら抱っこされても心地よくはなく、ストレスをためてしまいます。
撫でられることも好きなので、抱っこは嫌だけれど、どうしよう・・・という感じで震えているんですね。
この場合は無理をせず、うさぎを地面に下ろしたり、膝の上で撫でてあげるのが一番です。
抱っこができないわけではないので、病院に連れて行くときも安心です。
できれば安心して抱っこができるようになるために、上記の抱っこの練習を繰り返して、地面から足が離れる感覚に慣れると、リラックスしてくれるようになります。
うちのうさぎも抱っこは嫌いです
うちのうさぎは1匹は抱っこ好きで、1匹は普通、3匹は抱っこが嫌いです。
抱っこ好きなマロンくんは、いつも自分から膝に乗ってきて、抱っこをねだるように甘えてきます。
抱っこしながら頭をなでるととろーんとして、呼吸もゆっくりで、リラックスしてくれています。
抱っこが普通にできるクロちゃんは、毎日抱っこはしませんが、暴れることなく抱っこできるので、病院にもすぐに連れて行けます。
あとの3匹ですが、抱っこは練習してできるようになったものの、やはり腕のなかで5秒も抱っこされようものなら、震えたり嫌がるそぶりを見せます。
そのため普段は抱っこはせずに、病院や緊急時に持ち運びできるために、ということで、日々抱っこできる体制を整えています。
このように、うさぎの性格にあわせて、抱っこができないのはまずいですが、抱っこでリラックスできるうさぎは少数だということです。
とりあえず抱っこできれば大丈夫なので、逃げられて病院へ連れていけない、という事態にならないようにしましょう。
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