1日あたりうさぎが食べるペレットの量の計算。食べないときの原因と対処法

うさぎの健康を保つのに、一番大切なのはペレットの質と与え方にあります。

体を作るのは食べるものですから、たくさん食べるペレットは適正な量を与えて、カロリーをしっかりはかっておくことが大切です。

うちのうさぎ、マロンくんは一時期おやつを食べすぎて太りすぎて、今は低カロリーペレットでダイエット中です。

今回は、うさぎのペレットの適正量、カロリーの計り方と、ペレットを食べない困った事態の原因と対処法についてご紹介します。

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ペレットの適正量

ペレットは与えすぎても肥満になりますし、少なすぎると体重が減り、栄養が少なくなってしまいます。

うさぎの体重にあわせて、適正な量のペレットを与えることが、うさぎの健康になります。

だいたい30ｇ

ペレットの量は、目安として体重2キロのうさぎに1日合計60gを与えます。

1日2回の朝と夜にわけて与えるのがベストなので、1回のペレットの量は30ｇということになります。

ふだんは目安でいいですが、慣れるまではペレットの量を計り、適正なカロリーを与えるようにしましょう。

量よりカロリー計算が大切

気を付けたいのは、ペレットの量はあくまで目安でしかないということです。

例えばよく市販されているペレットと、低カロリーのペレットは、カロリーが2倍も違います。

低カロリーのペレットだと、体重2キロのうさぎには、1日120ｇのペレットが必要になります。

そのため、ペレットのグラムはあくまでも目安で、一番大切なのは与えるペレットのカロリーを知ることが大切です。

生後7か月以上の大人のうさぎに必要な1日の摂取カロリー

0.1㎏の体重に必要なカロリー　9.2カロリー

体重1㎏のうさぎ　92キロカロリー

体重1.5㎏のうさぎ　138キロカロリー

体重2㎏のうさぎ　184キロカロリー

体重2.5㎏のうさぎ　230キロカロリー

体重3㎏のうさぎ　276キロカロリー

このカロリーが1日に与えるペレットの量になります。

もともとうさぎが適正体重をオーバーしていて肥満な場合、少しカロリーを抑えるようにしましょう。

子ウサギに必要な1日の摂取カロリー

生まれたばかりの授乳期　387キロカロリー

生後7か月未満の子ウサギ　258キロカロリー

おすすめ高品質ペレット

イースター バニーセレクション メンテナンス 1.5kg

うちで与えているペレットは、イースターの「バニーセレクション」です。

高繊維、低カルシウム、低カロリーなので、お腹いっぱいに満足して食べられるのが嬉しいです。

チモシー牧草が主原料となっているため、うさぎ本来の食生活に近く、栄養満点で与えるだけで毛艶がよくなることがわかります。

チモシー牧草の高繊維のおかげで、歯の不正な咬合を予防し、うさぎにとってとても大切な歯を守ることができます。

お腹の腸にまで届く乳酸菌、高濃度殺菌菌体が入っているので、毎日のメンテナンスペレットとしておすすめです。

ペレットを食べない場合

うさぎが急にペレットを食べなくなることがあります。

これは病気の場合もありますが、たいていの場合、グルメなうさぎがペレットよりおいしいものを食べたいと言っていることが多いです。

以下のケースをみて、どれに当てはまるかを考えてみましょう。

環境の変化

うさぎはストレスに弱い動物で、人間は気が付かないようなちょっとした変化でもストレスを感じて、ご飯を食べなくなってしまいます。

・引っ越し

・長時間車に乗せた

・動物病院へ行った

・人が遊びに来て知らない人になでられた

・工事などの音がうるさい

とくに、うさぎは4万2,000ヘルツまでの高音を聞き取ることができ、これは人間の3倍にあたります。

そのため音に敏感で、人間には聞こえていないような遠くの工事の音や生活音などが聞こえて、うるさく感じていることがあります。

そのようなうさぎの目線からストレスを考えて、軽減させるようにしなければなりません。

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他のものを食べたいと思っている

ペレットの種類も変えず、野菜やくだものも普通に与えているのに、急にペレットを食べなくなることがあります。

これは、「なんだかペレットの味に飽きちゃった」ということです。

うさぎはグルメ舌なので、味にすぐ慣れてしまいますし、ペレットよりおいしいものを食べていれば、それだけを食べたいと思うようになります。

要はわがままなんですね。

この場合、ペレットの種類を変えて味に変化をもたせることで解決できます。

ペレットの材料が変わった

5匹のうさぎに同じペレットを与えているのに、突然食べなくなってしまったことがあり、これはおかしい！と悩んだことがありました。

（それでも食いしん坊なひーちゃんだけは変わらず食べていました）

いっせいに風邪にかかった？ストレスのせい？といろいろ考えましたが、問題はペレットのせいでした。

ペレットを調べてみたところ、なんとペレットを製造している会社が中国に買収されて、中国が製造することになっていたのです。

これでは、材料になにが入れられているかわかったものではありません。

じっさいに、うさぎがいっせいに食べなくなったのが証拠です。

あまりないケースではありますが、たまに材料が変わるなんてこともあるので、チェックしてみましょう。

体調不良

食生活を変えていないのにとつぜんペレットを食べなくなるときは、体調不良の可能性があります。

体調不良であるかどうかは、糞が健康な状態であるかで判断できます。

健康なうさぎの糞はコロコロとしていて緑黒っぽい色ですが、消化器官が弱っているときは、サイズが小さく、色が薄くなります。

ペレット以外も食べず、食欲が落ちているなら、消化器官が弱っている可能性があります。

この場合は、様子を見ながらなんでもいいので、好きな食べ物を取らせるようにしましょう。

まったく食べずに、糞も出さないようなら緊急性が高く、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

ペレットは食べないけど野菜やくだもの、チモシーは食べる場合

ペレットを食べないなら体重は減少するはずですが、ほかの食べ物を食べて体重が減らない場合、これはたんにペレットの味が嫌い、飽きているということです。

うさぎは舌がグルメで、野菜やくだものを与えていると、「ペレットよりこっちのほうがおいしい！」と思って、味が薄いペレットを食べなくなることがあります。

うさぎは、ペレットを食べていなくても、チモシー牧草を食べていれば栄養的にはとれているので、チモシー牧草を多く食べていれば問題ありません。

しかし、野菜くだものばかりを食べていると栄養が偏ってしまうので、体重2キロのうさぎには、カットした状態の野菜くだものを軽量カップ2杯程度が上限になります。

残りはペレットかチモシー牧草を食べさせる必要があります。

ペレットを食べないときの対策

水を飲ませる

うさぎは水分量が多い動物で、たくさんの水を飲みます。

そのため、消化器官が弱まり体調を崩すと、水を飲む量が減ります。

うさぎはまず食べる量より、水分摂取量が少なくなるのが体調不良の最初のサインです。

水を飲む量が減ったら、まずはウォーターボトルではなく、小さいお皿に水を入れて、そのまま飲ませてみましょう。

本来のうさぎは水を地面から舐めるように飲むので、水を飲んでくれることがあります。

とくにうさぎが体調不良のときは、水自体で栄養をとれることが大切です。

うちでは水に混ぜる栄養食エナジーラビットを使って、体調不良時にはミネラル、クエン酸、ビタミンCを補給しています。

おいしいのか水を飲まないときでもたくさん飲んでくれるのでおすすめです。

ペレットの種類を変える

うさぎがペレットを食べなくなったら、まず最初にやるべきことが、ペレットの種類を変えてみることです。

味に飽きている場合、好きな味が見つかればこれで簡単に解決します。

大入り袋は好みが合わなかった場合困るので、小さい小袋入りのペレットを買うと無駄がなくなります。

このペレットも食べなくなったら、元のペレットを与えると食べる場合があります。

このように、味に飽きたらペレットを回していくという方法も有効です。

ジェックス 彩食健美 7種ブレンド 1kg

うちでは普段のペレットを食べなくなったとき、ジェックスの彩食健美を与えています。

ペレットの中でも味がおいしいようで、どのこもよく食べてくれます。

うさぎそれぞれに好みがありますが、これはどのうさぎにも好評で、鉄板なおいしさなようです。

手であげる

たんに味のえり好みのわがままでペレットを食べない場合は、手にペレットを盛り、直接与えると食べることがあります。

とくにオスのうさぎは甘えん坊なので、飼い主が手で与えてくれれば嬉しくて食べてくれることが多いです。

数日繰り返すと、味に飽きていたことを忘れて、手で与えなくても食べてくれるようになります。

チモシー牧草を食べていれば大丈夫

うさぎの主食はペレットとチモシー牧草です。

そのため、ペレットを食べていなくても、チモシー牧草を適切な量食べていれば健康には問題ありません。

この場合は野菜も体重1キロにつき1カップずつあげて、バランスのよい食事にしましょう。

野菜くだものだけは栄養が偏るので、必ずチモシー牧草は食べなければいけません。