うさぎの主食といえばペレットや干し草ですが、うちではときどき新鮮な野菜や果物もあげています。
うさぎは野菜が大好きです。
うちのうさぎ達は特にホ水菜や野沢菜などの葉野菜が好きですね。
ですが、野菜ならなんでもうさぎに与えていいというわけではありません。
うさぎが喜んで食べたとしても、なかにあまり体に良くない野菜もあります。
今回は、うさぎに与えていい野菜と、与えてはいけない野菜をまとめてご紹介します。
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うさぎに野菜をあげるときの注意点
うさぎに野菜をあげるときには、いくつか注意点があります。
野菜はよく洗って農薬を落とす
うさぎにとって農薬は劇薬です。
身体が小さいので少しの量でも思わぬ影響を受けてしまうことがあります。
うちでも昔まだうさぎについての知識があまりなかった頃、飼っていたうさぎにリンゴの皮をあげてしまい、斜頸になってしまったことがあります。
皮は上げる前によく洗ったのですが、それでも少量の農薬が残ってしまったようです。
すぐに動物病院に連れて行って薬をあげた所数日で治りましたが、人間にとってはごく僅かな農薬でもうさぎにとっては確実に毒になるという戒めになりました。
人はあまり食べない皮や葉っぱは特に要注意です。
できれば、無農薬の有機野菜だと安心ですね。
でも有機野菜は高いので、うちにいる5匹の食欲旺盛なうさたちにはなかなかあげられませんが…。
なので、私は野菜は十分すぎるほどによく洗って、表面はそぎ落としてからあげるようにしています。
できるだけ新鮮なものを
うさぎはお腹を壊しやすいので、できるだけ新鮮な野菜をあげるようにしましょう。
シナシナな物はうさぎも口を付けないことが多いです。
暑い夏には、エサ入れに入れて一日置いておくとかなり傷んでしまうので、残してある野菜は早めに引き上げます。
風通しの良い場所に置くようにして、あまり食べないようなら早めに回収するようにしましょう。
あげすぎに注意!
うさぎの主食はあくまでペレットと干し草です。
野生のうさぎは草や木の皮などを食べていますので、干し草は自然に一番近い食べ物です。
うさぎにとって野菜はあまり自然な食べ物ではありません。
良い野菜でも食べ過ぎれば、普段あまり食べることのない成分を過剰に摂ってしまうことになります。
何度も言いますが、うさぎは体が小さいので少しの量でも身体に影響が出ます。
野菜を手に持って食べてる姿はとっても可愛いので、ついついたくさんあげたくなってしまいますが、ぐっとこらえて少しだけにしておきましょう。
色々な野菜を少量ずつ与えるのが理想です。
うさぎにあげても良い野菜
注意点でも書いたように、良い野菜でもあげすぎはよくありません。
野菜の中には更に注意が必要な野菜もあります。
うさぎにおすすめの野菜
・カブ、大根
根よりも葉っぱ部分がおすすめ。無農薬のものなら、皮を乾燥させておやつにしても。
・セロリ
整腸作用もあるので、胃腸が弱り勝ちなうさぎにおすすめ。
ただし、硬いスジは取り除いた方がよいです。
・春菊
匂いが強いので、うさぎによって好みが分かれます。
・豆苗
栄養価が高いのでお勧め。
スーパーで買ったものでも何度も栽培できるのが嬉しいですね。
・サニーレタス
普通のレタスより水分が少ないので、下痢になりにくいです。
栄養も通常のレタスより豊富。
・水菜、小松菜、サラダ菜、野沢菜、みつばなどクセのない葉野菜
うちの子たちも大好きでシャクシャクよく食べますが、あげすぎには注意しましょう
洗いにくいので農薬注意です。
・ブロッコリー
人が良く食べる花のつぼみ部分よりも葉っぱや茎がおすすめ。
つぼみは強い農薬が付いていて洗いにくいので注意です。
少しだけならあげても良い野菜
これらの野菜は水分や糖分が多かったり、あまりうさぎに良くない成分が含まれていたりするので、注意して与えるようにしましょう。
・人参
栄養たっぷりの人参は、うさぎにとっては栄養過剰のようです。
うさぎといえば人参というイメージもありますが、うちのうさぎたちはあまり食べません。
今まで買ってきたうさぎたちも積極的に人参を食べる子はあまりいなかったですね。
うさぎに人参というイメージは誰が作ったんでしょうか(^^;
人参好きなうさぎらしいうさぎさんにも、糖分の摂りすぎに注意してあまり与えすぎないようにしましょう。
葉っぱには糖分はありませんが、人が食べない部分なので農薬注意です。
・ほうれん草
強いアクに含まれるシュウ酸は、取りすぎると尿路結石ができる危険があります。
ほうれん草をあたえるときはひとちぎり程度を目安にしておきましょう。
・キャベツ、レタス、白菜
外側の葉2~3枚は農薬が付着しているので与えないようにしましょう。
水分が多いので、あげすぎは下痢を起こしやすくなります。
・トマト
トマトは水分に加えて糖分も多いです。
うさぎの飼育書などには良い野菜としてあげられていることもありますが、専門家でも人によって意見が分かれます。
・ピーマン
ピーマンにはアルカロイドの一種アトロピンという有毒成分が含まれていますが、うさぎはアトロピンを分解できるので与えても問題ありません。
ただし、ピーマンは唐辛子の仲間なのでうさぎには少し刺激があるので、少量ずつ様子を見てください。
果物も少しだけならOK
リンゴやイチゴ、桃などの果物もうちのうさぎたちは大好きです。
ただし、果物は水分や糖分が多いので、たまに少しだけあげるようにしています。
苺を手に持って食べる姿はとっても絵になって可愛いので、本当はもっとあげたいんですが、うさぎの健康のためにグッと我慢です。
うさぎに(少しだけ)あげてもいい果物一覧
いずれも糖分・水分が豊富なため、あげるときは時々少しだけにしておきましょう。
防カビ剤など強い薬剤が使われているものも多いので、皮を剥けないものは無農薬栽培のものがベターです。
・リンゴ
・バナナ
・イチゴ
・梨
・桃
・スイカ
・ラズベリー
・パパイヤ
・パイナップル
パパイヤ、パイナップルは消化機能を助ける酵素が入っているので、食欲が落ちているときに少しだけあげるのも良いです。
ハーブが好きなうさぎも
うさぎは強い匂いの葉っぱが好きな子が多いので、ハーブもおすすめです。
うちでも庭で何種類か育てて、うさぎのおやつにしています。
鉢植えで育てられる種類もあるので、ベランダや室内でも簡単に栽培できます。
おすすめのハーブ
・レモングラス
・イタリアンパセリ
・ミント
・レモンバーム
・バジル
・タイム
・コリアンダー
・オレガノ
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あげてはいけない野菜
うさぎは常に何か食べているので、食べてはいけない野菜だとしても、目の前に出されればついかじってしまいます。
あげるつもりはなくても、落ちていたものを拾って気づかないうちに食べてしまうこともあります。
調理中の野菜の切れ端をよく落としてしまう私みたいな人は、台所にうさぎを入れないようにしておきましょう。
・玉ねぎ、長ネギ、ニラ、にんにく、しょうがなどネギ類
ネギ類には血液中のヘモグロビンを酸化させて貧血を起こす成分が含まれています。
身体の小さなうさぎは少量でもネギ中毒を起こしやすいので、少量でも絶対ダメです。
ネギ類を切ったあとのまな板や包丁にも成分が付着しているので、その後にウサギ用の野菜を切るときはよく洗うようにしましょう。
・サツマイモ、じゃがいも、さといもなどイモ類
うさぎは消化器官があまり丈夫でないので、デンプンの摂りすぎは良くありません。
私が小学校の頃学校で飼っていたうさぎにはサツマイモあげていた気がしますが…よくなかったんですね。
デンプンの豊富なイモ類は与えないようにしましょう。
・生の豆
生の豆には中毒性があるため、うさぎに与えるのは危険です。
炒ってあるものなども、炭水化物の摂りすぎになるので極少量にしておきましょう。
・アボカド
油分の多いアボカドは消化が悪いのでNGです。
・モロヘイヤ
モロヘイヤには中毒性があり、牛が種子を食べて中毒を起こしたという例が報告されています。
身体の大きい牛が中毒を起こすくらいなので、中毒性が少ない葉でもうさぎには与えない方が良いでしょう。
野菜の他にあげてはいけないもの
当然ですが、野菜の他にも注意したい食べ物はたくさんあります。
・アサガオ、シクラメン
・ビスケット、アイス、チョコレートなど人間用のお菓子
人間用のおやつは塩分や糖分がうさぎには多すぎます。
しかし、困ったことにうさぎはビスケットやアイスクリームなどのお菓子が大好きです。
一度味を覚えると、人が食べようとすると速攻でやってきてねだるようになるので、「少しだけ」と与えるのはやめておきましょう。
・カレー
わざわざうさぎにカレーを与える人は少ないかとは思います。
が、前に私がカレーを服にこぼしてしまったとき、うさぎがそこをペロペロ舐めだしたことがありました。
カレーのいい匂いに惹かれたのかもしれませんね。
カレーは、刺激の強いスパイスや玉ねぎもたっぷり入っていますから完全NGです。
こぼれてしまったものなどを、うさぎが舐めてしまわないように気を付けましょう。
・どんぐり
リスが好きなどんぐりですが、うさぎも持って食べていたら可愛いだろうなと私も想像したことがあります。
ですが、どんぐりには中毒を起こすタンニンが含まれているのでNGです。残念。
・プラスチック、ビニール類
「プラスチックなんて食べないでしょ!」と思うかもしれませんが、うさぎは歯を削るために手ごろなものはなんでも齧ります。
プラスチックやビニール類は胃で消化できません。
糞と一緒に出てくればいいですが、そのまま胃に溜まってしまうことも多いです。
うさぎの手の届くところにはプラスチックやビニール類を置かないようにしましょう。
体に悪い食べ物は、うさぎ自身ではわからない
野生のうさぎなら自分で身体によいものと悪いものを食べる前に嗅ぎ分けられるかもしれません。
ですが、長い間人の手で飼われてきた家うさぎには、もはや野生の能力はなくなっています。
でなければ、家の壁紙や電気コード、家具の脚などなんでもかんでも齧りつきません…。
現代の家うさぎには自分で食べれるものを見分ける能力はほぼありませんから、人間が判断してあげる必要があります。
なんでも食べちゃうところもうさぎの可愛い所ですが、困った所でもありますね。
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