お家のなかを飛び出した、外でのうさぎの散歩が必要かというと、当サイトでは「必要ない」と回答しています。
外はうさぎにとって本能的に危険を察知し、ストレスを強く受ける環境です。
今回は、うさぎにとっての散歩とはどういうものなのかについてご紹介します。
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うさぎに散歩は必要ない
うさぎに散歩は必要かというと、当サイトの方針では「うさぎに散歩は必要ない」ということです。
必要ないという理由はいくつもありますが、やはりうさぎにとってはケージの外、慣れている部屋の外以外へ出すということはストレスになります。
うさぎはストレスに弱い動物ですから、嫌がっているのに外へ連れ出したら、ショックで動かなくなってしまう可能性もあります。
最近はペットショップでもうさぎ用のリードが販売されていたりしますが、あれはうさぎのことを考えていない商品です。
うさぎにとって外へ連れ出す散歩ということがどういうことなのか、よく考えてみましょう。
先祖のアナウサギは巣ごもり派
日本でペットとして飼育されているほとんどのうさぎは、「アナウサギ」という種類です。
アナウサギは体の小さいドワーフ、垂れ耳のロップイヤー、人気のネザーランドドワーフも、みんな元はアナウサギが先祖です。
アナウサギの生態は、名前に「穴」とつくように、土の中に穴を掘って、ほとんどの時間を穴の中で過ごしています。
これは外敵から身を守るため、土の中に隠れてひっそりと過ごしているんですね。
アナウサギが穴の外に出るときは、敵に身をさらす危険をおかしてでも、エサを探しにいくために出ていきます。
決して遊びたいという気持ちではなく、決死の覚悟で外に出るんですね。
その先祖であるアナウサギの血が流れているうさぎは、外に出ることは危険な場所に身をさらすこと以外なんでもありません。
散歩のデメリット
うさぎがもともと外は危険だという本能を持っている以外にも、散歩にはデメリットがあります。
・ノミダニがつく
・寄生虫がつく
・薬剤を使用した草を食べる危険がある
・「斜頸」になる恐れがある(うさぎは日光を浴びすぎると首が傾いたまま固まってしまいます)
・ゴミを誤食してしまい、喉に詰まらせることがある
・犬や猫に襲われることがある
・鳥から狙われることがある
・リードが外れて逃げ出してしまう可能性がある
・もし逃げられたら捕まえるのが難しい
犬猫と比べるのは間違い
犬は散歩が必要な動物で、猫は散歩は必要ありはしませんが、散歩もすることができます。
さいきんは猫ブームで、猫とお散歩する飼い主も見かけることがあります。
ではそれをうさぎに当てはめようとすると無理があります。
犬猫は肉食動物で、うさぎなどを食べる側の動物です。
肉食動物はつねに外にでて食べられる動物を探すので、外に出すことは本能に沿っていることで、ストレス解消になります。
うさぎはというと、食べられる側の捕食される動物ですから、犬猫とは反対の立場になります。
散歩に連れ出せばどこにでも犬猫はいますし、その姿を見たり、声を聞いたりするだけでも命の危機を感じます。
うさぎを犬猫と同列に並べず、うさぎの立場になってどれだけ外が恐いところなのか考えてください。
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外で走り回っているうさぎは本当に楽しい?
YouTubeなどでは、うさぎが楽しそうに散歩している動画が流れています。
しかし、うさぎが草原を駆け回っている様子は、安全な巣穴を求めてさまよっている可能性があります。
たたたっと走って、ぴたっと止まり、「どうすればいいのだろう」と困惑しているようにも見えます。
これはうさぎに聞いてみないと分からないことですが、人間の目線だけで「楽しんでいる」と思い込んではいけないと思います。
外に出て草を食べたりすることはメリットですが、うさぎは本当は恐がっているだけかもしれません。
粗悪なハーネス商品
「ハーネスをつけると抜けてしまうのですが、どうすればいいですか?」というメールが届きました。
ハーネスなのに抜けるの?と思い、人気なうさぎ用ハーネス商品を取り寄せてうちのうさぎで検証してみました。
すると、まずハーネスをつけるのをみんな嫌がり、やっとつけられたと思ったら、ハーネスが嫌なのか動いてくれません。
ロップイヤーのマロンちゃんが一人元気にしていたので、お部屋のなかで遊ばせていました。
すると、頭からスポンっと脱げてしまい、見事にハーネスが脱げてしまいました。
しっかり固定していたつもりでしたが、暴れるうさぎには注意が必要だと感じました。
うさぎ専用のハーネスは少なく、あまり研究されて作られていない粗悪品も多いと感じます。
ハーネスをもし使用する場合は、お家のなかでよく慣らしてから、確実に外れないことを確認しましょう。
お部屋の中のうさんぽがおすすめ
うさぎのお散歩は、ケージを置いてあるお部屋でする「うさんぽ」がおすすめです。
ケージが置かれている部屋なら、ある程度様子がわかりますし、広さ的にもうさぎがナワバリを持ちやすいです。
安全だとわかればのびのびと遊べるようになります。
お部屋にそのまま出すのが難しい場合は、サークルで囲いを作るのもありです。
サークル100均の材料で簡単にできるので、「自作で簡単!100均でできるうさぎの手作りサークル。予算はたったの1000円」をご覧ください。
お散歩の時間
お部屋やサークルの中でお散歩させるときは、時間は短くても1時間はとってあげましょう。
満足すれば、ケージを開いていれば自らケージのなかに戻ってきます。
うちではサークルのなかにベッドやチモシーを置いて、リラックスしてもらいながら休憩したり牧草を食べたりできるようにしています。
お部屋のなかで危険性がないならば、何時間でもお散歩させていて問題ありません。
ただし、ケージの中に戻れる環境と、トイレができる、ご飯を食べられる環境を整えておきましょう。
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