うさぎのトイレのしつけ方はなかなか難しく、長いあいだ飼っていても「おしっこは8割、フンは6割」でトイレでしてくれたらいいほうです。
というのも、うさぎは排泄を自分でコントロールするのが難しく、自然にぽろっと出てしまうことがあるためです。
それでも、しつけ方次第でトイレで排泄してくれる確率は高まります。
今回は、うさぎのトイレのしつけ方、設置方法、おすすめのトイレグッズなどをご紹介します。
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トイレのしつけについて
知能指数としていえば、うさぎはトイレを覚えることは十分にできます。
しかし、野生の本能として、うさぎはトイレを複数個所にすることが基本です。
そのため、おしっこと便をすべてトイレですることは稀で、しつけをしたとしても完璧にできる場合は少ないです。
トイレで用を足しているときをみたら、よしよしと褒めてあげて、おやつをすぐに与えるようにすると、トイレでしてくれる回数が増えます。
うさぎのトイレはどうしても完璧は求められないので、「できるだけトイレでしてもらう」ことを目標にしましょう。
目安としては、「おしっこは8割、フンは6割」トイレでしてくれればおりこうさんうさぎです。
なお、しつけについては、まずはうさぎとの上下関係と信頼関係が大切です。
トイレのしつけをするにしても、こちらを先にしてからしつけをすると上手くいきます。
参考「良い子なうさぎにするためのしつけ方法。ポイントは上下関係と信頼関係を築くこと」
トイレの設置方法
まずはトイレのしつけをする前に、トイレを設置する条件を整えましょう。
・トイレは大きい物を選ぶ(小さいとおしっこが外に漏れてトイレでしなくなる)
おすすめはサンコーの「ラビットフィットパン・L」
・トイレは寝床とは反対の位置に置く(できるだけ遠くへ置く)
・トイレは壁がある側に設置して、周りから見えないようにする
・トイレにチモシー牧草を置いておいて、トイレをしながらゆっくり食べれるようにする(お父さんが新聞をもって入るような感覚)
うさぎのトイレのしつけ方
トイレの設置が完了したら、次は「ここでトイレするんだよ」とうさぎに教えていきます。
①おしっこがかかった布や、おしっこをティッシュで拭きとり、トイレに置いておきます。
フンもトイレに置きます。
こうすることで、トイレに臭いがつくので、ここがトイレだということが分かりやすくなります。
②うさぎをトイレに連れてきて、トイレの上でお尻をさすります。
お尻をさするとおしっこしやすくなり、うさぎにはこの動作が「ここがトイレだよ」と教えている意味になります。
とくに子ウサギはお尻をさすらないとトイレの場所がわからないので、生後3か月までの子ウサギには有効です。
③おしっこやフンをしたら、すぐには片づけないようにしましょう。
すぐに掃除してしまうと、ナワバリを荒らされたと思い、他の場所にも粗相をしてしまうことがあります。
また、掃除するにしてもすべてをきれいにしてしまっては、臭いがなくなってしまい、トイレの場所が分からなくなってしまいます。
3分の2くらいきれいにするつもりで、少し臭いを残すようにします。
おしっこの臭いは完全に除去する
うさぎは自分の尿の匂いで「ここがトイレなんだ」と判断するので、トイレ以外の場所でおしっこをされたときは、臭いを完璧に除去しなければなりません。
臭いが少しでも残っていると、繰り返しそこでトイレをするようになってしまいます。
捨てられる物は捨てて、捨てられない物は徹底的に臭いを取り除きましょう。
アンモニア臭除去クリーナー ピーピークリーナー【500ml】《無香料》おしっこの成分を強力除去
うちで使用しているおしっこの匂いとりグッズは、「ピーピークリーナー」です。
まだお家に慣れていない新人うさぎが粗相したときに、オスうさぎがマーキングしたとき用に常備しています。
おしっこのアンモニア臭はふつうの洗剤ではとれないので、専用の洗剤を使って除去するしかありません。
このピーピークリーナーが優れているところが、カーペットや服などの臭いが取れにく布製品でも臭いが取れる点です。
さっとスプレーして洗濯するだけなので、手軽で便利でおすすめのアイテムです。
フンのしつけ方
うさぎは尿はコントロールできますが、フンはポロポロとこぼれてしまい、完璧にコントロールすることができません。
トイレを覚えたからといって、完璧にトイレだけではできないのは仕方のないことです。
とくにこのような場面で、フンをトイレ以外の場所にしてしまいます。
・大きな音がなった
・人が近づいてきて興味をそそられた
・トイレに行こうとしたけれど、間に合わなかった
・うさんぽ中だったので、遊びに気を取られてしまった
・興奮している
こんなふうに悪意はないのですが、フンはぽろぽろとこぼしてしまうのがうさぎの特徴です。
幸いなことに、うさぎのフンはほとんど臭いがなく、コロコロとしていてティッシュでさっと取れるものなので、あまり気にする必要はありません。
問題なのはやわい軟便ですが、軟便のときはうさぎもお腹がゆるいのを感じているので、トイレでしてくれることが多いです。
フンは体の構造上どうしてもポロポロ落ちてしまうものなので、そこは叱らないであげましょう。
叱ったところで、直るものでもありません。
ナワバリ主張のためのフン
ひとつだけ、フンをトイレ以外の場所にする理由として、「ナワバリを主張するため」ということがあります。
ケージを掃除したときや、まだお家にむかえ入れて日が浅いとき、危険を感じているときなどに、フンでのナワバリ行動が起こります。
フンをそのあたりにまき散らして、「このフンがあるところは自分のものなんだからね!」と、周りに知らしめているんですね。
これはうさぎが安全を確認して、落ち着いてくればすぐに収まります。
このときは、フンをすぐに掃除しないで、1日ほど置いておきましょう。
フンがそこに置いてあると、うさぎは「ナワバリを荒らされていない」と安心することができ、不用意に粗相をしなくなります。
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うさぎが急にトイレを失敗するようになったとき
トイレを覚えてそこでしてくれていたのに、ある日突然ほかの場所でトイレをするようになる、ということがあります。
これはわたしも散々経験済みで、すぐにトイレを覚えたお利口なうさぎでも、ある朝からケロッとほかの場所でおしっこすることがあります。
これには、うさぎならではの原因があります。
・トイレの場所をケロッと忘れてしまった
・ほかにトイレに最適な場所が見つかった
・牧草を食べるときおしっこして、そこが気に入った
・トイレ容器が変わって、気に入らなかった
・トイレをしているときに大きな音が鳴ったなど、嫌なことがありしなくなった
このような理由が考えられます。
うさぎにとってトイレをどこでするというのはさほど重要ではなく、チモシー牧草を食べていたら、なんだかおしっこがしたくなった。
今はチモシー牧草を食べているし、トイレに行くのも面倒だから、そこでおしっこをした。
食べながらおしっこできる環境が気に入ったので、そこでするようになった。
というふうに、単純なことからトイレを失敗するようになります。
そこでわたしは、事前にトイレの場所にチモシー牧草をセットしておいて、食べながらトイレができるようにしています。(これかなり効果的です)
おしっこを一度失敗すると臭いがついてしまうので、してほしくない場所は徹底的にアンモニア臭がなくなるように掃除しましょう。
どうしてもそこでおしっこする場合は、問題がないならその場所をトイレに変えてしまうことも手です。
トイレをベッドにして寝る場合
うさぎあるあるですが、トイレをベッド代わりにして寝てしまうこがけっこういます。
わたしの経験上、5匹中2匹はトイレの上で寝ていたことがあります。
これをするしないは、うさぎの性格上の理由が大きいようです。
・トイレが一番自分の匂いがするので安心できる
・おがくずなど、トイレの素材が気に入っている
・一段上がっているので、気に入っている
・ほかの場所が寝られるようなお気に入りの場所がない
このような理由が原因で、トイレをベッドにしてしまいます。
とくに体の小さい子ウサギはトイレで寝てしまうことが多いです。
しかしトイレは衛生上汚く、皮膚病になってしまうこともあるのでやめさせたほうがいいです。
解決法 ベッドを置く
一番よい解決方法は、トイレ以上に落ち着いて気に入るベッドを置いてあげることです。
いろいろな種類のベッドを試しましたが、やはり気に入ってくれるのはうさぎの本能を刺激するベッドです。
このベッドはアジアンビタチモシーでできているので、香りがよく、体にあたる感触もチモシーのフワフワ感触なので、本能的に気に入ってくれます。
齧っても安心なので、かじかじしているあいだに眠くなって、とろんと寝る姿がかわいくて癒されます。
ベッドなんて置くスペースないよ!という場合がありますが、それはケージ自体が小さすぎます。
うさぎ用のケージは基本的に小さいので、当サイトでは犬用の大きなケージを推奨しています。
ケージの大きさは最低でも、トイレとベッドが置けるくらい広々したケージを使いましょう。
おすすめのトイレ
三角トレーになっているタイプ、丸くなっているタイプ、底が深いタイプ、などいろいろな種類のトイレを使ってきましたが、一番使いやすいのはこのトイレです。
サンコーの「ラビットフィットパン Lサイズ」です。
このトイレは長方形になっており、体の大きな成人うさぎでもお尻をはみ出すことなくおしっこすることができます。
三角タイプだと、どうしてもお尻がはみ出してしまうことがあるので、せっかくトイレでおしっこをしてくれても漏れて汚れてしまうことがあったので、そのデメリットを解消できました。
ケージに固定することができるので、トイレをひっくり返してしまうようなやんちゃなうさぎにもおすすめです。
メッシュワイヤーのすのこがついているので、衛生的に管理することができます。
トイレ砂とペットシーツについて
トイレのなかに設置するのは、うさぎ用の砂かペットシーツになります。
トイレ砂の特徴
メリット
・消臭効果が高い
・食べても大丈夫な素材で作られていて安心
・トイレに流せるタイプがある
・シーツよりも吸水性が高い
デメリット
・シーツよりも値段が高い
・シーツは捨てるだけだが、砂は掃除に手間がかかる
・砂がおしっこを吸収して膨らむので、フンがあふれてしまうことがある
ペットシーツの特徴
メリット
・砂より値段が安い
・掃除はシーツを捨てるだけなので簡単
・おしっこと便がたまっても溢れない
デメリット
・単体では消臭効果が低い
・おしっこの吸収力が砂より弱い
・シーツがはみでると噛んで喉に詰まらせることがある
うちでの使い方
どちらを使用するかは飼い主の好きなほうでいいですが、うちでは砂を利用しています。
トイレに流せるテント、なんといってもおしっこの臭いが気にならないのが砂だからです。
うちで使っているのは、ジェノックスの「ヒノキア」です。
ヒノキアはトイレにそのまま流せるので、掃除はひと手間だけで終わります。
砂はいくつか使ってきましたが、ヒノキアの消臭効果はすごいです。
ケージをリビングに置いていますが、食卓と一緒にしても匂わないほど消臭され、人がきてもうさぎがいることに驚かれるほどです。
使う量は、スポーン3杯分で1日のおしっこを吸い取ることができて、経済的にもコスパ抜群です。
狭い部屋やうさぎと一緒の空間ですごす時間が多い場合は、砂をおすすめします。
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