うさぎの過度の体重増加は、うさぎの体に大きな負担がかかることになります。
おいしそうに食べるからたくさん餌をあげたくなりますし、さらにはおやつまであげるようになります。
そうするとうさぎは必ず体重が増えていきますから気をつけなくてはいけません。
今回は、うさぎのダイエットについてをご紹介します。
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うさぎの体調管理
動物は本来自分の必要な分量しか食べません。
野生動物の場合はとくにそうなのですが、うさぎの場合は特に食べ溜めをすることできるので、飼いうさぎの場合は餌の量に注意しなくてはいけません。
また、餌の他にたまには果物をあげると良いとされていますが、うさぎも好きですから良く食べます。
その食べ方が可愛いとしておやつをたくさんあげるとおやつには果物のように糖分の多いものが含まれているので途端に体重が増えていってしまうのです。
うさぎの体調管理は飼い主の使命といってもいいでしょう。
ですから、体重が増えすぎたなと思ったら今度はダイエットに舵を切らなければいけません。
人間と同じように太りすぎはいろいろな障害をもたらすことになるので、気をつけてあげましょう。
食べ物の量を適正にする
基本的にペレットや牧草などは、毎日食べきってもらいたいのですが、場合によっては食べきるまでというわけでもなく、毎日漫然と餌を与えている人も多いようです。
まずは、餌の適正な量というものを知っておきましょう。
ペレットの場合でしたら、目安となるのはうさぎの体重の3%から5%くらいとされています。
もっとも、うさぎの状況によっても変わってもくるので、かかりつけの医師と相談するといいでしょう。
うさぎさんは夜行性の動物ですから、ペレットを与えるのは朝より夜のほうが適しているかもしれません。
もちろん一日の量を朝晩にわけて与えても良いでしょう。
それから牧草はたっぷり与えたほうがいいようです。
特にイネ科のチモシー牧草はカロリーが低いのでダイエットに効果があるとされています。
基本的に野生のうさぎは牧草くらいしか食べません。
その中から必要な栄養を摂取しているのです。
ですから、ペレットも過分な栄養とも言えるのですが、ペレットの栄養があるからこそ、飼いうさぎの寿命は野生のうさぎの寿命よりも倍くらいのものになっているのです。
チモシーの成分は?
同じチモシーであっても刈られた時期などで、成分に若干違いがあるようです。うさぎの好みもそれぞれですから、うさぎにあった好物を探してみるのもよいでしょう。
もっとも、基本となる主食はチモシーなどの牧草です。
それにペレットとなります。
果物などのおやつはダイエット中は与えないでもいいでしょう。
ただし、芸を覚えさせている、あるいはトイレトレーニングをしているというのでしたら、最小限のおやつで教えるようにしたいものです。
ダイエット中だからと、芸を途中で止めてしまうのは、せっかく覚えかけの芸をリセットしてしまうことにもなりかねません。
太りすぎも気になりますが、芸の進行もさまたげないようにしたいものですね。
牧草の量は無制限でたっぷり与えても大丈夫です。
カロリーが低いので、問題はありません。
また、牧草は繊維質が主ですからいくら食べてもうさぎが太ったりするようなことはありません。
ただし、子うさぎの場合でしたら無制限の与え方は、必要な栄養素も排泄させてしまうことになるので、成長不良を起こしかねないのです。
ですから、成長過程にあるうさぎの場合は、野菜や果物はおやつ程度に与えてもよいでしょう。
うさぎがストレスを感じない生活というのは、規則正しい生活をおくらせることです。
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うさぎの肥満はわかりづらい
うさぎは普段から丸々としているし、フワフワの毛で覆われているので太っていてもわかりづらいです。
うさぎにはたくさんの品種があり、品種別の適正体重というものがあります。
うさぎ骨格によって、肥満の目安も変わってきます。
例えば、ネザーランドドワーフの体重は900~1300g程度となっています。
ただしうさぎの骨格によって前後することはあります。
人間にも小柄な人や大柄な人がいるのと同じことです。
飼っているうさぎネザーランドドワーフで体重が2kgとなると平均体重よりもかなり大きめです。
ダイエットが必要なのかと医師に相談にいくと、「骨格にあった体重だから問題なし」といわれることもあります。
わかりやすい肥満の確認方法では、うさぎの背骨を触るといった方法があるようです。
背骨の感触があれば適正体重で、肉で背骨の感触がわからなくなれば肥満が疑われてダイエットが必要となるようです。
うさぎが太りすぎる原因
うさぎのメインの餌はペレットだと勘違いしている飼い主も少なくないかもしれません。
しかし、あくまでもメインは、牧草です。
成長したうさぎは牧草だけでも十分な栄養をとれるというくらいなのです。
ペレットは栄養が沢山含まれているので、与えすぎてしまうと肥満に直結するのです。
おやつも種類によっては糖分の塊である場合もあるので要注意です。
そして、うさぎを狭いケージの中で飼っている人も多いことでしょう。
できるだけ、外に出して運動させるようにしましょう。
運動もさせずに餌ばかり食べていると肥満になるのは当然ですね。
うさぎの品種にもよるのですが一日に最低でも30分以上、1時間程度はケージの外に出して遊ばせてあげるようにしましょう。
うさぎが太ったときの影響
うさぎが太ったらどのようになるのでしょうか。
太ったら当然のことですが体が重くなります。
さらに動きづらくなるでしょう。
そうすると、運動をしなくなるそしてさらに太るという悪循環になってしまうのです。
動きづらくなることで、うさぎに必要な毛づくろいができなくなって皮膚の清潔を保てなくなる場合もあるでしょう。
うさぎの肥満で多いのは皮膚炎という説もあるくらいです。
うさぎの行動の中で重要となるのが『食糞』です。
大切な栄養素の含まれた糞を食べることですが、体が動かせないために食糞を行うことができなくなるのです。
また、内臓に脂肪がつくと呼吸ができなくなる場合もあります。
また、腸の動きが悪くなって内臓疾患を引き起こす可能性もあるのです。
人間は肥満になると食べ過ぎないように自分でダイエットができるのですが、うさぎの場合のダイエットは飼い主が責任をもって行わなければいけません。
日々のダイエットで、肥満が解消されたからといって以前の生活に戻るとすぐにリバウンドします。
ですから、おやつは適度にするか大人のうさぎでは牧草とペレット少量でも十分くらいに考えていいでしょう。
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