うさぎは動物のなかでは体が弱く、病気になったりケガをすることがあります。
しかし、すぐに病院へ連れて行くのも問題です。
うさぎは病院へ連れて行くと、それだけで強いストレスを感じて、それが原因で病状が悪くなってしまうことがあるためです。
今回は、うさぎの病院問題と、病院の料金、良い獣医の探し方などをご紹介します。
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うさぎの病院代 費用
動物病院の費用は、その病院によって自由に決められるので差があります。
ここではうちのうさぎが通った病院で平均をとり、このくらいの料金が多いという目安の料金表を作りました。
これ以下なら安い、これ以上なら割高というかんじで目安にしてください。
初診料 1000円
再診料 500円
爪切り 500円
耳掃除 500円
グルーミング 700円
前歯カット(麻酔なし) 2000円
去勢手術 20000円~30000円
内服薬7日分 1500円~5500円(種類による)
点滴 1500円
点眼薬 1300円
EZ駆虫薬 抗生物質1週間分 3000円
皮下注射 1200円
麻酔注射 5500円
ガス麻酔 9000円
ペットホテル1泊 3500円
レントゲン 5725円
X線撮影 3600円
尿顕微鏡検査 1900円
糞便検査 700円
強制エサやり 500円
Ⅹ線撮影(2放射) 4500円
手術代(指の間が裂けた) 98000円
うさぎの病院でのストレス問題
犬や猫でも動物病院へ行こうとすると、暴れたり抵抗して嫌だと意思表示しますが、うさぎの病院嫌いはその比ではありません。
うさぎは鳴き声を発することができず分かりにくいですが、犬猫よりもはるかに病院は嫌いであり、命にかかわるストレスになることがあります。
うさぎはストレスに弱い動物
自然界は弱肉強食で成り立っており、うさぎはそのなかで捕食動物に食べられる側の動物です。
犬や猫などが捕食者であり、うさぎより強い位置に君臨しています。
うさぎなどの動物を狩って食べるということで、犬猫は体が丈夫に作られており、個々の個体が強く作られています。
そのため、知能指数が高く、環境の変化にもある程度適応でき、うさぎと比べるとストレスにも強くなっています。
一方うさぎはというと、食べられる側であるということから、捕食者よりも数を増やさなければ絶滅してしまいます。
うさぎは仲間を増やすということを本能的に考えている動物で、うさぎの行動のすべては繁殖するための行動です。
繁殖するために力を使うので、1匹1匹の個々の頑丈さ、スペックが低くなってしまうんですね。
そのため、捕食する側の動物よりも体が弱く、ストレスにも弱いということになります。
獣医もうさぎの治療はしたくない
獣医さんの間でささやかれている話ですが、「本当のことをいうと、うさぎの診療はしたくない」という話は定番です。
なぜかというと、うさぎを診療したあとに、治療は適切にすんでいるはずなのに、うさぎが具合を悪くするケースがとても多いからだそうです。
「病院に行った後に具合が急変して、うさぎが旅立ってしまった」という苦情を受けることが多いんですね。
そのため、わたしのかかりつけの獣医さんは、うさぎの診療をするまえに必ず、診療後に具合が悪くなる場合があるということを伝え、了承をとるようにしているそうです。
それでも、うさぎに万が一のことがあると、クレームになりいろいろと処理が大変だそうです。
獣医さんとしても、クレームの問題もありますが、動物を助けたいという気持ちで獣医さんになったのに、診療が原因でうさぎがストレスになってしまったというのは悲しい話ですよね。
病院でのストレスを受ける具合は、個々のうさぎの耐性によりますが、ストレス耐性が低いと、病院にかかったことで悲しい結果になる可能性もあります。
病院に行って元気をなくしたコロンちゃん
うさぎを病院に連れて行くことで困る問題が生じます。
それは上記に書いたように、うさぎは病院に行くこと、触られること自体が強いストレスなので、それだけで病状が悪化してしまうことがあります。
じっさいにうちのうさぎネザーランド・ドワーフのコロンちゃん起きたことですが、足をケージに引っかけてケガしたうさぎを病院へ連れて行き、病院で処置をしてもらいました。
家へ連れて帰りましたが、行く前は元気だったのに、とたんに元気をなくしてエサをほとんど食べなくなってしまいました。
足の治療はすんで回復にむかっているのに、これは明らかに病院でのストレスです。
なんとかエサを強制的に食べさせて、大好物のおやつを与えたり、頻繁に声をかけたりなでなでしたりと、ストレスを和らげるように看病しました。
1週間は元気がなかったですが、なんとかまた回復してご飯を食べてくれるようになりました。
今回はよかったですが、このままなくなってしまううさぎも珍しいケースではありません。
また、この病院でのストレスによる体調不良のとき、さらに病院で診てもらうと、うさぎはさらにストレスを感じてしまうので、このときは病院へ行くべきではありません。
病状が悪くても、なんとかお家で看病して、回復することを祈るしかありません。
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うさぎをしっかり診れる動物病院・獣医さんの探し方
犬猫と違って、うさぎは近所の動物病院で診てもらえばいいというわけではありません。
うさぎの診療自体していないという病院も多く、病院のなかでも、1人の獣医しか診れる人がいないという場合もあります。
うさぎの体についてはまだ分かっていないことが多く、取り扱いも難しいので、診てくれる病院自体が少ないです。
そして診療できるという病院でも、うさぎの診療をした経験が少なかったり、勉強不足な獣医がとても多いです。
わたしも信頼できる獣医さんを探すために、何件も動物病院をはしごして、今の病院にたどり着きました。
信頼できる獣医さんの見分け方は、以下の方法で見分けられます。
飼い主の話をしっかり聞いてくれる
飼い主の話を聞く、聞かないなんて、重要なことなの?と思うかもしれませんが、うさぎにとってはとても重要です。
まず動物は自分で言葉を話せないぶん、どのような症状が起きていて、何日前から、エサは食べているのかなど、詳細な情報が必要です。
とくに、うさぎの病状というのは、飼い主の飼い方、接しかたに問題がある場合が多くあります。
そのため、飼い主の話をしっかり聞くことが、うさぎの正確な病状を知る手掛かりとなります。
ろくに話も聞かないで診察する獣医はやめておきましょう。
触診をする
丁寧な触診は、診断において大切です。
歯や口内に問題はないか、お腹のはり、毛艶、しこりはないかなど、触診すればある程度のことは分かります。
とくに初診時の触診は大事なので、ここで丁寧に診てくれるかどうかを重視します。
ほとんど触りもせず、ぱっと見るくらいで診断を終わらせるのはヤブ医者です。
検便をチェックする
良い病院にあたるまでうさぎを連れまわすのはよくないので、簡単な方法があります。
うさぎの便だけを持って行って、便の状態を診断してもらう方法です。
うさぎの便は硬くて緑がかった健康な状態でも、顕微鏡でみないと本当の症状は分からないことが多くあります。
そのため、うさぎのことを分かっている獣医さんなら、必ず便を顕微鏡で確認します。
便を顕微鏡でみるか見ないかで、良し悪しが判定できます。
動物病院との付き合い方
うさぎはストレスに非常に弱く、病院に行ったことで旅立ってしまうことが、珍しい話ではありません。
そのため、わたしがどのように動物病院を使っているかというと、大きなケガ、命にかかわるほどの体調不良、症状がでた場合しかかかっていません。
ちょっとした食欲不振や、出血があるようなケガでも、極力自分で処置をしています。
そのためにうさぎの病気については、この本で勉強をしました。
よくわかるウサギの健康と病気―あなたのウサギを病気にさせない本
うさぎの病気にかかわる本は少ないので、各部位の細かな病気がわかるので参考になります。
かかりやすい病気や、なぜこの病気にかかってしまうのかまで書いてあるので、予防としてもお世話になります。
うさぎを長生きさせたい飼い主さんに、ぜひ読んでほしい良書です。
毎日のご飯が大切
うさぎを病院に極力連れて行かないために大事なのは、病気とケガの予防がもっとも大切です。
健康に一番大事なのは、毎日の食事ですが、うちでは栄養面とバランスを考えた結果、イースターのバニーセレクションメンテナンスを食べさせています。
高繊維、低カルシウムのチモシー牧草を主原料と使っているため、うさぎの体内環境を整え、自然に近い食事をすることができます。
臼歯の研磨が食べているだけでできるので、歯の伸びすぎを予防することもできます。
乳酸菌、高濃度殺菌菌体(EC-12株)が入っており、腸にまで届くので、これを食べさせてから、みんなますます元気になりました。
値段はスーパーで買うものより高いですが、うさぎの健康を考えるならおすすめです。
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