メスのうさぎの首にできるモリモリした肉垂って何なの?

うさぎをじっと見ていて、あることに気がつく人は多いです。

そのあること、というのはうさぎののどの部分の膨らみですね。

最初に気がついてまじまじと見るとかなり驚いてしまいます。

今回は、うさぎの首にある肉垂について、これが何なのかをご紹介します。

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「肉垂(にくすい)」って何?

肉垂はメスのうさぎが大人になったらできるそうです。

ですから、おとなのうさぎと見て、肉垂があるとメスのうさぎだなというのが一目でわかるということですね。

 

それにしても、疑問になるのが肉垂はどうしてできるのかということです。

これは、私も気になったので真剣に調べてみました。

というか、うさぎが好きな人は肉垂が気になってしかたのないことでしょう。

 

肉垂は野生のときの名残らしい

肉垂は野生時代の名残ということのようです。

メスのうさぎの場合、大人になると首の周りのマフラーのようなものができます。

これを、一般的には肉垂と呼んでいます。

 

うさぎの顎の下から胸のところに皮膚が余ってたるんだようなものなのですが、野生のうさぎには、この肉垂を使って冬の間のエネルギー源として活用していたのです。

野生のうさぎでは、すぐに餌にありつけるわけではありませんから、餌のあるときには困った時ように、余分に肉垂に餌を溜め込んでおくシステムができたというわけです。

まさにこれは生活の知恵と呼んでもいいでしょう。

 

特に、メスのうさぎですから、子育てもしなくてはいけません。

子どもに与える栄養の貯蔵庫としての役割があったことも容易に想像できます。

ペットのうさぎの場合ではどうかというと、必要以上の食事やカロリーがここに蓄えられているということのようですね。

 

実際に肉垂について調べると目から鱗のような話でした。

これは、どの草食動物にも備わっているように思えたのですが、実はそうでもないようですね。

ハムスターなどは肉垂と同じような働きをするものがあります。

 

いずれにしても、野生のうさぎにとって、冬期は特にエサが摂れない可能性があります。

そうなると、ピンチですから、何か対策を立てなくてはいけないということで、肉垂が発達したのでしょう。

食べる餌がないと野生の世界ではたちまち死んでしまいます。

 

それを避けるためにメスのうさぎの肉垂はあるというわけですね。

見た目が可愛いらしいうさぎの肉垂ですが、そんな理由が隠されていたとなるとまた違った面白さを感じてしまいます。

まさに緊急時のための貯蔵庫の働きをするものなのです。

 

ペットのうさぎには必要はない?

ペットのウサギの場合はどうでしょうか。

基本的に、うさぎにきちんと食べ物を与えていればカロリーが足りなくなるといったことはありません。

肉垂はあくまでうさぎが野生で過ごしていた時代の名残の部分なのです。

 

そうかといって、ペットのメスのうさぎの肉垂が必要がないからとすぐになくなるわけではありません。

それと、肉垂も全てのメスうさぎに出来るわけでもないのです。

 

ウサギの品種や食べ物の上げ方によっては肉垂がほとんど目立たないうさぎもいるのです。

ネザーランドドワーフのメスのうさぎは、肉垂がないですからね。

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肉垂を病気と勘違いする人も

笑い話ではないのですが、肉垂を知らずに、首が異様にふくらんでしまって、何かの病気かもと思って動物病院に駆け込んでくる人も少なくないようです。

かくいう、私もそのような感じでした。

 

うさぎを飼っているのにそんなことを知らなかった自分が恥ずかしかったのです。

基本的なことですから、うさぎを飼っている人は肉垂は当然知っておかなければいけないものですね。

子どものときはならずに大人になって肉垂ができるのですから、初めて見たらびっくりします。

 

さらに、オスのうさぎには肉垂がなくて、メスのうさぎには肉垂ができるのですから、これもまた不思議なところです。

繰り返しますが、肉垂は病気やけがが理由でできることはありません。

 

家で飼っているうさぎの場合、たくさんのえさを与え過ぎると必要以上に肉垂が大きくなってしまうのでその点には注意したほうがいいでしょう。

それにしても肉垂の働きはすごいですね。

動物の進化がすごいということもありますが、生きていくために自分の都合の良いように体の働きを変えていくことのものすごさを感じました。

 

肉垂一つに大げさかもしれませんが、普通に見たら病気かなと思うことが、生きていくために必要なものということで、ここまでするのに気の遠くなるような歳月が必要だったんだなって思いました。

家で飼っているうさぎに食べ物の心配はないので、今ではお飾りとなってしまっているのですが、これが大きくなるというのはうさぎの習性上やむをえない場合もあります。

 

また、餌のあたえすぎで膨らんでしまうこともあるので、そういった点には注意が必要ですね。

いずれにしても、うさぎの肉垂には感動してしまいました。

 

こういったものは他の動物でも見られるようです。

特にハムスターなんかがそうですよね。

それよりも大型になるとやはりうさぎの肉垂ということになりそうです。

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